LOVEGUN of LIPS (ページ5)

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『飯行く？』

「え、行く」

秀太に誘われたのが嬉しくて秒殺で答えた

『おー、鍋な』

「またかよ笑」

『悪いかよ笑笑』

秀太とは長い付き合いで

グループ結成時から互いを高めあってきた仲間であり親友だ

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『や、だからね？俺はぁ～～』

「おんっ前飲みすぎだって」

『だってさあ、かわええんだもん～』

「あーも！秀太の彼女愛は伝わってるってよ」

『そう？』

「十分にな笑」

『ひい～～』

酔いすぎて完全にダウンした秀太

「きもい」

『お前彼女作れよなー』

「わーってるって、ほら帰るぞ。立てる？」

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『じゃあな～～～』

「じゃあな」

バタンッッ

タクシーのドアが閉まる

寒っっっ、

彼女ねぇ…。
10年前の俺は想像も付いていなかっただろう

30にもなって冷たい夜の中を1人で歩いているなんて

彼女くらい簡単に出来ると思っていた

今頃は家庭を築いてるなんて未来妄想してたっけな

冷たい夜の風は俺の心を冷やすのには十分で

家に帰ろうとする足を止まらせた

「新しくできたんだ。こんなとこに」

【 of LIPS 】

と書かれたネオン管のライトが印象的なバーに目を留めた

そして店のドアの入り口に手をかける

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この先に何が待ち構えているのかも知らずに