甘い温もり ページ2
歯を磨いて顔を洗って、太陽の匂いがするタオルに顔をうずめながらキッチンへ向かう。
今日は日曜日だからフレンチトーストにしよう。
粉砂糖をいっぱいふって、ハチミツもかけて。
冷蔵庫を開けて、たまごと牛乳とパンを取り出す。奥の方にハチミツの小瓶を見つけて、一緒に取り出した。
銀のボールに、たまごと牛乳と砂糖をいれてよく混ぜる。
ふわりと香る甘い匂いに顔がほころんだ。
せっかくだからとハチミツを少しだけいれて、パンを漬けた。
パンを漬けている間、フライパンを火にかけバターをいれる。
パチパチと香ばしいバターの香りを嗅ぎながら、浸したパンをフライパンにいれた。
開け放した窓から、朝の匂いを運んだ風が入ってくる。
それにのっかる甘い匂い。
もうすぐきっと彼は起きてくる。甘い匂いに誘われて、重い瞼をこすりながら。
布団がこすれる音がして、眠そうな足音が近づいてくる。
来たかな、と思った瞬間腰に回る腕。
見上げると、彼だった。
「おはよ。」
「おはよ。」
眠そうなかすれた声。昨日は何時に寝たんだろう。
「よく眠れた?」
「んー眠れた、かな」
低めの優しい声。
ずっと聞きたかった声。
この時間に起きてくるということは、今日は仕事は休みかな。
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でぃぃお - 西島さん大好きです!!!キュンキュンしました! (2014年3月30日 2時) (レス) id: bbb2cc58e2 (このIDを非表示/違反報告)
ruri☆彡(プロフ) - 切なくて、きゅんきゅんしました/// 悠さんの独特の世界観に引き込まれました!! ぜひ西島さんで作品書いてほしいです☆ (2014年3月27日 23時) (レス) id: 6c1c87121c (このIDを非表示/違反報告)
黄染 - 西島さぁ~ん!カッケー! (2014年2月24日 19時) (レス) id: 96a3472333 (このIDを非表示/違反報告)
こみん - 西島さーん!大好きです (2013年11月17日 2時) (レス) id: bbb2cc58e2 (このIDを非表示/違反報告)
りんるん - 大好きな西島さんの小説、すごく良かったです♪キュンキュンしました!!よければ続編も見たいです。 (2013年9月22日 1時) (レス) id: 78c0a2380b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:悠 | 作成日時:2013年7月12日 0時