24 ページ25
先生が言っていた今度の休み、はすぐにやってきた。抱えていた任務が一段落ついたらしく、しばらくは暇だと言っていた。
どこに行きたい?と聞かれて真っ先に答えられなかった私を、先生はショッピングモールに連れ出した。
「A、今日はいつにも増してかわいいね」
気合いをいれた日にしか着ないと、昔から決めている白のワンピースに身を包んだ私を先生はそう褒めた。
『ありがと』
夏休み前、平日の昼間ともあってショッピングモールにあまり人はいなかった。手を繋いで歩く二人の距離は、心なしかいつもよりも近い気がする。
映画をみて、お昼ごはんを食べて、服を買って。一連の流れをこなしたあと、私たちはカフェに入った。
くだらない話をしていると、テーブルの上に置いてあった先生のスマホが震えた音に、肩が跳ねる。
「あ、ごめん電話だ」
電話。その響きにやけに敏感になってしまうのは、ここ数日私の耳に入ってくる噂のせいだろう。
136人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
かうみ(プロフ) - もちもちアイスクリームさん» コメントありがとうございます!更新頑張ります!ぜひこれからも読んでください! (4月20日 22時) (レス) id: 8c2286f190 (このIDを非表示/違反報告)
もちもちアイスクリーム(プロフ) - 面白かったです!!更新頑張って下さい!! (4月20日 7時) (レス) @page33 id: aa5605d5a8 (このIDを非表示/違反報告)
かうみ(プロフ) - 香楽さん» コメントありがとうございます!更新滞ってしまいすみません…これからも頑張るのでぜひ読んでください! (4月15日 19時) (レス) id: 8c2286f190 (このIDを非表示/違反報告)
香楽(プロフ) - 今後どうなるのか気になります!更新頑張ってください! (4月14日 10時) (レス) id: 8c47cbd327 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:かうみ | 作成日時:2024年2月18日 20時