特級は身の丈にあわない【五条悟】

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それから野薔薇ちゃんは、いつ何がきっかけで好きになったのか、とか色々聞いてきた。でもなんとなく成り行きで、というかなんというかで付き合ってしまったからか、詳しいことは私にもわからなかった。実った初恋、と言うよりかは実ってしまった初恋、とでも言うべきなんだろう。



｢でもあいつなのは意外ね〜。頑張ってね、A｣



正直、やめた方がいいとか、立場の違いがどうとか、色々言われても仕方がないと思っていた。



『え、やめとけとか言わないの？』



｢そんなこと言うわけないでしょ。恋愛に立場とか年齢とか性別とか、関係ないと思うもの。Aが好きなら、私は応援するわ｣



野薔薇ちゃんは優しい。そして大人だ。



｢相手が五条じゃなくてナナミサン？とかだったらもうちょっと手放しでおめでとうって言えたのかもだけど｣



七海さんは一般常識がある人だし、それは言えてるな、と先生には申し訳ないけど思ってしまう。



『ありがとう。野薔薇ちゃん』



｢ん。明日も早いんだしそろそろ寝ましょ？｣

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