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「わりぃ、待たせた」
『ううん。大丈夫。話って何?』
粗方わかっていた。きっと、五条先生とのことだろう。恵は昔から勘がいい。
「ここじゃ悪いから」
そう言って引っ張られていった先は恵と虎杖くんの部屋。五条先生に聞かれちゃまずいのかもしれないけど、虎杖くんにも聞かれちゃまずいんじゃ。
「虎杖なら釘崎とその辺うろついてる」
二人そろって散策って、私も誘ってくれれば行ったのに。
『そっか。それで、話って?』
カードキーでドアを開けて、部屋の窓際にある一人掛けのソファーに腰をおろした。目の前に座った恵と目が合う。
「単刀直入に聞く。五条先生と付き合ってんの?」
ああ、やっぱり。先生は隠すことじゃない、とか言ってたけどこれ、本当のこと言っていいのかな。
『あー……、うん』
思わず目をそらして机の木目に目をやる。木目の本数でも数えようか。
「悪いことは言わない、俺にしねぇか」
沈黙を破ったのは恵のその言葉だった。単なる幼馴染み、だと思っていたのに。彼はそうは思っていなかったらしい。
『は、いや、冗談?やめてよ』
「本気だ、A。俺は好きでもない女を虎杖追い出してまで部屋に入れたりしない」
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かうみ(プロフ) - もちもちアイスクリームさん» コメントありがとうございます!更新頑張ります!ぜひこれからも読んでください! (4月20日 22時) (レス) id: 8c2286f190 (このIDを非表示/違反報告)
もちもちアイスクリーム(プロフ) - 面白かったです!!更新頑張って下さい!! (4月20日 7時) (レス) @page33 id: aa5605d5a8 (このIDを非表示/違反報告)
かうみ(プロフ) - 香楽さん» コメントありがとうございます!更新滞ってしまいすみません…これからも頑張るのでぜひ読んでください! (4月15日 19時) (レス) id: 8c2286f190 (このIDを非表示/違反報告)
香楽(プロフ) - 今後どうなるのか気になります!更新頑張ってください! (4月14日 10時) (レス) id: 8c47cbd327 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:かうみ | 作成日時:2024年2月18日 20時