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12月 ページ21
⚠モブ(元カレ)出ます。時間少し飛びます
――――――
あれから甚爾さんは何度か私の家に泊まって、季節が二つくらい過ぎた。12月。今年ももう終わりが近づいている。
手を出さない。そう言っていたのは本気だったらしく、キス以上のことはされていない。お酒にもだいぶ耐性がついてきて、前みたいに酔って流される、なんてことは起り得ないはずだ。
町がクリスマスの雰囲気に浮わつく中、私の生活には影が忍び寄っていた。
元カレに居場所がバレた。
あいつは典型的なモラハラ男で、東京に来るとほぼ同時に一方的に私が別れを告げた。暫く電話は鳴り止まなくて、電話番号やら何やらを全て変えて、東京に越してきた。
「おい、A」
私の帰りを待ち伏せていたかのように、家の前で待っていたあいつ。どうやって私の現在住所を知ったのかはわからないが、今日は甚爾さんが来ていないから、私でどうにかするしかない。
「なんで逃げんだよ!おい!」
これが数日間に渡って繰り返された。本格的に引っ越しを考えなければならない事態になってきた。
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作者名:かうみ | 作成日時:2024年1月13日 18時