検索窓
今日:26 hit、昨日:3 hit、合計:10,090 hit

貴方だから ページ20

『たまにでよければ、うちに泊めましょうか?』



アフターで来た居酒屋で、向かいに座った甚爾さんにそう言った。少し酔ってる、そんな感覚はするけれど、お酒の勢いを借りでもしないとこんなことは言えない。



「あんま自分の事安売りすんじゃねぇよ」



思ってもいなかった返答が返ってきた。じゃあそうしようかな、みたいな展開を期待していたといえばそうだ。だめなんだろうけど、私はこの人にだいぶ惚れている。



『誰にでも言ってる訳じゃないです。甚爾さんだから言ってるの』



やばい、酔ってる。普段なら言わないこんな台詞も、いとも簡単に口から出てしまう。



「へぇ……?そんならいいや。案内しろよ」



そそくさと会計を済ませた甚爾さんは、私の手を引いて駅に早足で向かった。最寄りの駅まで15分ほど電車に揺られて、実家に用意された家に彼をあげる。



道中のコンビニで買ってきたお酒を隣にならんで飲んだ。甚爾さんが座っている、右側が熱い。



「顔、赤いな」



そう言って、頬に手がのびる。少し冷たい彼の手が私の顔の熱を吸い取っていく。



流れるように、唇が重なった。

12月→←空のグラス



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (36 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
84人がお気に入り
設定タグ:呪術廻戦 , 伏黒甚爾 , 禪院甚爾   
作品ジャンル:アニメ
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:かうみ | 作成日時:2024年1月13日 18時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。