検索窓
今日:1 hit、昨日:38 hit、合計:10,103 hit

期待しちゃうから ページ15

『いや、だから連れがいるんですって。何回言ったらわかるんですか』



酔ってるらしい、その上に祭りの雰囲気に当てられてこんな私をナンパしようとしてるんだろう。遊ぼうよ、とか俺たちと回ろうよ、とか言ってる。暗闇でもわかる。顔が赤い。店にいる厄介な客と同じような感じだ。



「誰の連れに声かけてんだよ」



暗闇の向こう側から聞こえたは他の誰でもない、甚爾さんの声。



「悪い、A」



持っていたコンビニのビニール袋を私に預け、2人の男を引きずってまた暗闇のなかに去っていった。渡されたビニールの中には、絆創膏とお酒の缶が2本。アルコールの強いものと、弱いもの。



『甚爾さ、』



再度暗闇から現れた彼に駆け寄ると、夏のそれとは違う、暖かさに包まれた。あまりに突然の事で、それが甚爾さんに抱き締められているのだと気づくのに時間がかかってしまった。それを自覚したとたん、身体中の血が騒ぎ出すような、熱くなる感覚に襲われた。



『花火、始まっちゃいますよ?』



私がそう言うと、そうだな、なんて言って腕の力を緩めた。別にあの程度のナンパ、お店の厄介な客と比べればなんて事ないのに。甚爾さんはたまに私を、普通の女の子のような扱い方をするから期待してしまう。

度数3%→←祭り



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (36 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
84人がお気に入り
設定タグ:呪術廻戦 , 伏黒甚爾 , 禪院甚爾   
作品ジャンル:アニメ
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:かうみ | 作成日時:2024年1月13日 18時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。