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数時間前までの喧騒が嘘のように瓦礫の山と化した渋谷の町。人々が努力して建てた高層ビルも廃材となってしまった。あちこちで立ち上る煙や炎。
『協力はしました。それで、本当にあの方は
隣に立つ袈裟の男は満足げな顔をして私のことを見下ろしている。額に縫い目のある、夏油傑だった人。
「ああ。多分宿儺ならここにいるんじゃないかな。漏瑚が向かったようだし」
渋谷駅周辺の地図を取り出して、場所を指差される。一瞬、彼の方に目をやって、反応を見た後、すぐさま言われた方向へ走り出した
―――――――
『宿儺様』
たどり着いた先には受肉した宿儺と、漏瑚とかいう呪霊、あとは2人の女子高校生の姿があった。彼は私に目を向けたあと、驚いたように目を見開いた。
「A……か?」
『ええ、お久しぶりです』
跪いている私の手を取って、強引に引き寄せられる。懐かしい温もりと、心音が伝わる。
「久しいな、A。」
その言葉をきっかけに、蘇るのは1000年前の記憶。
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飴(プロフ) - 頑張ってください (12月25日 23時) (レス) id: 5dbd17dea3 (このIDを非表示/違反報告)
かうみ(プロフ) - 飴さん» コメントありがとうございます!これからも読んでいただけたら嬉しいです! (12月25日 23時) (レス) id: d9b84374c8 (このIDを非表示/違反報告)
飴(プロフ) - 続きが、気になる! (12月25日 13時) (レス) @page11 id: 5dbd17dea3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:かうみ | 作成日時:2023年12月15日 21時