浮気１０３日目 ページ39
私はあのあと、悠馬に送られ病院に帰った。
隣を歩く時の距離が、なんとなくもどかしくて。
歩く時に触れそうになる手が、熱くて。
貴「なに、この気持ち…」
懐かしくて、苦しくて、幸せで、
モヤモヤして、チクチクして、
変なの…。
ｺﾝｺﾝ
悩んでいると、ノック音が聞こえた。
貴「はい、どうぞ」
悠馬かな？忘れ物でもしたっけ？
カルマ？それとも陽斗？
知り合いの顔を思い浮かべるも、
そこに見えたのは別の人の顔だった。
桜「久しぶりね…A。」
私に近付いてくる。
夜で電気も付けていないせいか、
月の光が照らした彼女の笑みは、心なしか不敵だ。
桜「わたしの事、忘れちゃったもんねぇ…？？
あぁーんなに、思い出いっぱいだったのにぃ」
ベッドを背もたれにする私と、
立っている彼女の高さの違いが、
まるで私を見下す様に見えた。
貴「ごめんなさい…どなた様でしたか？」
友達の名を忘れるのは、本当に苦しい。
これで何度目だろう、人に名前を聞くのは。
でも彼女を見て、何か抑えきれないモヤを感じた。
懐かしいような、苦しい。
なんとも言えない喪失感が、私を襲った。
桜「私は桜井七海…。
思い出しなさいよ、A。」
私の髪を手でつまみ、すっと滑り落とした。
間近で見ると、一段と綺麗な顔をしている。
貴「…な、なみ…？？」
殺せんせーに見せられた彼女だ。
いや、それ以上に何かを感じる。
私は何か知ってる、彼女の何かを。
でも、なぜか違和感がある。
彼女は桜井七海。わかってる。私もそう思う。
でもなぜか、ほんの少しの違和感が消えない。
ねえ、
貴「貴女は本当に…桜井七海さんなの？」
桜「…は…？」
私にはなぜか、信じられなかった。
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dosakaharuka(プロフ) - 更新頑張ってください！待ってます！ (2020年2月5日 21時) (
レス) id: f09f1bedcf (このIDを非表示/違反報告)
閃光の舞姫 - すごく面白いです！！更新、待ってます！ (2019年12月27日 1時) (レス) id: 5ed3906c4e (このIDを非表示/違反報告)
美桜 - 応援したいます！なので更新して下さい！ (2019年3月16日 11時) (レス) id: 4f6f8cacfb (このIDを非表示/違反報告)
リンナ - すごーく楽しいです！頑張ってください！応援してます！大好きです！ (2018年11月15日 20時) (レス) id: d113fc4a42 (このIDを非表示/違反報告)
(・∀・) - あるとすれば、貝毒くらいで、毒薬での毒は記憶喪失には至りませんし、ショックで忘れてしまう、ということもありません。そんな数時間しか掛からない手術で猛毒にかかってしまった患者さんは助かりません。毒ってのはもっと重いんです (2018年11月15日 14時) (レス) id: 21f15443ab (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ポップキャンディ | 作成日時：2016年11月18日 17時
