浮気１０８日目 ページ34
貴女Side
磯「はい、ココアとパフェ」
少しすると、頼んだものが運ばれてくる。
わぁ、パフェ大きい。
小さい子のように少しテンションが上がる。
貴「えへへ、ありがとう悠馬」
悠馬が運んできたココアに目線を移す。
…なんだろう、凄く懐かしい。
『お前って本当にココアが好きだよな』
…誰？誰の声？
『うん！！＿＿の入れたココアは格別！』
…懐かしい会話。
『…でも、なんでそんなにココアが好きなんだ？？』
この会話、何処かで。
『…なんでだっけ？』
『はは、なんだよそれ？』
聞いたことがあるような。
『…小さい時、チョコがあんまり好きじゃなくて。
色がなんとなく、可愛くなかったから…？』
『食わず嫌い？？』
『うん、それで誰かに飲まして貰って…
…誰にだっけ？？』
…聞いたこと？？ううん、この会話…
『ははは、物忘れが激しいんだよ。
Aは＿＿』
私が昔にした会話？？
じゃあ、相手は…？？
ぼんやりとしか聞こえなかった声が、
少しずつはっきりと聞こえる。
その姿のシルエットも、少しずつ浮き出る。
『もー、怒るよ？？
…悠馬ってば＿』
…ッ？
ゆ、うま…？？
この会話の相手は…悠馬？？
『ごめんって！！
…そーゆーとこも、俺は＿＿なんだけど？』
…なに？？聞こえないよ…
『…もうっ』
それは遠い記憶なような気も、
そんなに前でもない気もする。
それなのに、ひどく懐かしい。
そして、苦しい。
…なんだろう、この切なくもどかしい気持ちは。
『…私も、悠馬のこと＿＿』
…こと？？
頭の中の私の言葉と同時に、声が聞こえた。
磯「…A？？気分悪い？」
頭の中の悠馬でなく、目の前の悠馬に呼ばれる。
やっと我に返った。
貴「ううん！！違うの！ボーッとして…」
磯「そうか？なんかあったら言えよ？」
彼は私にもう一度微笑み、仕事に戻って行った。
その後も私はココアを見つめる。
それを見て、何か大切な事を忘れてる。
そんな気がした。
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dosakaharuka(プロフ) - 更新頑張ってください！待ってます！ (2020年2月5日 21時) (
レス) id: f09f1bedcf (このIDを非表示/違反報告)
閃光の舞姫 - すごく面白いです！！更新、待ってます！ (2019年12月27日 1時) (レス) id: 5ed3906c4e (このIDを非表示/違反報告)
美桜 - 応援したいます！なので更新して下さい！ (2019年3月16日 11時) (レス) id: 4f6f8cacfb (このIDを非表示/違反報告)
リンナ - すごーく楽しいです！頑張ってください！応援してます！大好きです！ (2018年11月15日 20時) (レス) id: d113fc4a42 (このIDを非表示/違反報告)
(・∀・) - あるとすれば、貝毒くらいで、毒薬での毒は記憶喪失には至りませんし、ショックで忘れてしまう、ということもありません。そんな数時間しか掛からない手術で猛毒にかかってしまった患者さんは助かりません。毒ってのはもっと重いんです (2018年11月15日 14時) (レス) id: 21f15443ab (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ポップキャンディ | 作成日時：2016年11月18日 17時
