浮気１００日目 ページ25
貴女Side
お仕置き。
そう、私が悪かったのだ。
彼氏ではない人と抱き合った。
それは最低な行為だと思う。
あれを世間では、"浮気"というかもしれない。
浮気なんて言葉、関わりたくない。
なのに、何故かな。
少し、馴染みがある気がするの。
浮気って言葉、すごく胸が苦しくなる。
浮気なんてしたことも、されたこともないはずなのに。
…ううん、その根拠は？
ないけど、彼はこんなに優しいの。
カルマは、まだ少ししか過ごしてない相手。
でも、なんだか感覚があるの。
感じるの。直感をだけど、何かを。
彼は悪い人じゃない。とても優しい人。
私の事をとても愛してくれる。
そんな理想の彼氏。
…なのに。
なんかね、変なの。
納得いかないというか、なんというか。
それ以上に、悠馬が気になってしまうの。
悠馬のこと、もっと知りたいって。
悠馬を見てると、懐かしくて。
あの声が、心地よくて。
胸が暖かくなって、締め付けられて
気持ちがもやもや、ふわふわするの。
この気持ちを、私は知ってる。
でも、認めない。
そんなの私は、認めたくない。
だって私の彼氏は、悠馬じゃないから。
カルマだから。
前の、記憶のある私はカルマを選んだ。
ならばこれも、一瞬の気の迷いなのだろう。
例え記憶がなくても、きっとまた
彼を、愛せるはずだから。
だからこの気持ちをなかったことにしよう。
忘れて、心の奥に閉まってしまおう。
貴方を好きなままではいられないから。
大丈夫。このままでいい。
こうして何もなかったことにすればいいから。
赤「…ははっ、ごめん。急に。
明日出直すよ。今日の俺、なんか変だ」
貴「…う、うんっ！また明日ね！！」
カルマが部屋を出た瞬間。
目元がじわりと熱くなった。
何よ、私ってば。
彼とは何もなかったんでしょ。
記憶がないからって、好きな人変えてどーするの。
大丈夫、大丈夫だからさ。
貴「…止まれよ馬鹿…ッ！！」
涙を拭きながら
誰にというわけでもない言葉を零す。
強いて言うなら、私の涙に向けて。
涙を拭いたあとの頬は、
涙が伝った後が空気に触れ、ひんやりとする。
窓から、風が吹き込んできた。
もうすぐ夏。
生温い風が、私を追い越して吹く。
これじゃあ、部屋がむしむしする。
そう思い、立ち上がって窓を閉めに行った。
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dosakaharuka(プロフ) - 更新頑張ってください！待ってます！ (2020年2月5日 21時) (
レス) id: f09f1bedcf (このIDを非表示/違反報告)
閃光の舞姫 - すごく面白いです！！更新、待ってます！ (2019年12月27日 1時) (レス) id: 5ed3906c4e (このIDを非表示/違反報告)
美桜 - 応援したいます！なので更新して下さい！ (2019年3月16日 11時) (レス) id: 4f6f8cacfb (このIDを非表示/違反報告)
リンナ - すごーく楽しいです！頑張ってください！応援してます！大好きです！ (2018年11月15日 20時) (レス) id: d113fc4a42 (このIDを非表示/違反報告)
(・∀・) - あるとすれば、貝毒くらいで、毒薬での毒は記憶喪失には至りませんし、ショックで忘れてしまう、ということもありません。そんな数時間しか掛からない手術で猛毒にかかってしまった患者さんは助かりません。毒ってのはもっと重いんです (2018年11月15日 14時) (レス) id: 21f15443ab (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ポップキャンディ | 作成日時：2016年11月18日 17時
