浮気７８日目 ページ3
赤羽Side
俺はまた走って病院に行った。
今日は走ってばっかだなと頭の片隅で思いながら
Aのことで頭がいっぱいだった。
記憶喪失？は？意味分かんない
未だに混乱した頭を落ち着かせたいのに
少しも言うことを聞こうとしない俺の頭。
だってそうじゃん？記憶が無いとか…。
またも柄にもなくパニックになりながら
やっと辿り着いた病院。
受付の近くのベンチに磯貝が座っていた。
赤「ちょっと…ッ…どういう…こと…ッ！？」
ずっと走って息切れが酷いとか
そんなの気にしてられるほど余裕が無かった。
磯「そのままの意味だよ。
アイツ、俺らの事について記憶が全く無いんだ。
俺、誰？って言われた」
下を向いてる磯貝。
俺には彼がどんな表情をしてるか分からない。
でも、声は震えてる。
磯「俺が悪いんだ、全部。
浮気なんてしたから、Aを悲しませたから
七海を甘やかしたから、気付かなきゃいけないものに
ずっと、気付けなかったから…」
みんななら、なんて声をかけるだろう。
アイツなら、きっと優しく手を差し伸べた。
そんな事ないよって、優しく微笑んだ。
けど、俺はそんなに優しくない。
赤「うん、その通りだよね。
なんで気付かないんだろうね？本当。
チャンスはいくらでもあったはずなのにさ。
自業自得に俺まで付き合わされちゃ
洒落になんないよ。」
本当に冷たい言い方だった。
目は合ってないし、彼は俺の顔を見ない。
けど、冷たく…冷酷の眼差しで俺は彼を見た。
磯「それでさ、カルマ。聞いて欲しい。
俺は自分勝手な最低野郎だ。
そんな奴の頼みなんて聞きたくないかもしれない。
話だって聞きたくないと思う。
けど、聞いて欲しいんだ。」
そこでやっと顔を上げた磯貝は
真剣な眼差しで俺を見つめる。
珍しく俺は背筋がゾクゾクとした。
まるで獲物を仕留めるよう、逃さないと
言ってるような目。
聞いて欲しいっていうか、聞けって感じ？
赤「…なに？早くアイツに会いたいんだけど」
極力避けるように冷たく当たる。
彼から出たのは、驚きの詰まった言葉。
磯「俺はアイツの彼氏じゃなかった事にしてほしい。
お前が、彼氏になってアイツを幸せにしてくれ」
…は？なに？？
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dosakaharuka(プロフ) - 更新頑張ってください！待ってます！ (2020年2月5日 21時) (
レス) id: f09f1bedcf (このIDを非表示/違反報告)
閃光の舞姫 - すごく面白いです！！更新、待ってます！ (2019年12月27日 1時) (レス) id: 5ed3906c4e (このIDを非表示/違反報告)
美桜 - 応援したいます！なので更新して下さい！ (2019年3月16日 11時) (レス) id: 4f6f8cacfb (このIDを非表示/違反報告)
リンナ - すごーく楽しいです！頑張ってください！応援してます！大好きです！ (2018年11月15日 20時) (レス) id: d113fc4a42 (このIDを非表示/違反報告)
(・∀・) - あるとすれば、貝毒くらいで、毒薬での毒は記憶喪失には至りませんし、ショックで忘れてしまう、ということもありません。そんな数時間しか掛からない手術で猛毒にかかってしまった患者さんは助かりません。毒ってのはもっと重いんです (2018年11月15日 14時) (レス) id: 21f15443ab (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ポップキャンディ | 作成日時：2016年11月18日 17時
