第１７７話 彼 ページ41
貴「…え？」
私の他にも、居るってことだよね？
神「多分君は前の世界の事、
曖昧な記憶でしかないでしょ？
漫画の記憶を消す時に一緒に消えるんだよね。
だから君は覚えてないかもしれないけど、
君の知り合いだった人だよ。」
貴「え、誰々。
待って、誰一人として思い出せない」
神「今記憶消えるって話したよね！？！？
男の人なんだけどさ。
彼は君を探すって言ってたよ？
因みに俺が飛ばした先は新世界だからさ。
いつか会えるんじゃない？」
ニコニコと淡々と話す神様。
貴「え、そんな簡単に連れてきて良いの！？」
神「うん。体がトリップ出来る体質なら。
いや本当に珍しいんだよ？君達。
因みに君は転生体質。彼はトリップ体質。
君は転生に適したタイプの体で、
彼はトリップに適したタイプの体。
だから彼は記憶とかそのままだし、
君が覚えてなくても見つけてくれるんじゃない？」
あんまりよく分からないものの、
まあこの世の何処かに私の知り合いがいるってことか。
それも新世界に。
貴「新世界って…大丈夫なの？
とんだ強者だらけのはずだけど…。」
神「そのことなら安心して。彼強いから。
…っていうか、最強かもね。」
俺でも歯止め効かないし…。と苦笑いする神。
…いや、アンタ神でしょ…。
貴「…で、それを伝えにきてくれたの？」
神「うん。そゆこと。
そろそろ時間だね。」
その言葉を聞くと、私の体は透け始める。
神「久しぶりだけど元気そうで何より！
…あっ。君戻ったら高熱だから気を付けて。
まあほんのちょっと軽くしといたからさ。」
優しく笑う神様は、イケメンの一言。
貴「うへへ。ありがとーございまあーす。
それじゃ、私は皆のとこに戻るね」
戦いの結果も気になるし、行かないと。
神「彼は新世界のかなり先の方で待ってるよ。
早くたどり着いてあげな。
会いたそうだったよ。…すっごくね。」
何とも言えない表情に、少し辛くなる。
私は"彼"の事、おそらく覚えてない。
とてつもなく申し訳ない。
貴「…うん。いつか、会いに行くよ」
神様が言う"彼"に私が出会うのは、
それはそれは先のお話になる。
けれど彼が、私の運命を大きく変える事に、
今の私は、気付かない。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 828人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「ONEPIECE」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ただのワンピ好き - ここが楽園か………最高です (2020年3月26日 1時) (
レス) id: 5598d303e9 (このIDを非表示/違反報告)
最新型のうさぎ - うおおおおお死ぬほど応援してます！これからも頑張って下さい！ (2019年5月1日 1時) (レス) id: 0eecff79cc (このIDを非表示/違反報告)
ひな(プロフ) - サンジのギャップ好き！面白い！ (2019年4月21日 21時) (レス) id: 5c15b941c1 (このIDを非表示/違反報告)
ポップキャンディ(プロフ) - カブリエルさん» コメントありがとうございます！！ワンピキャラは皆個性があって一人一人大好きなので、そう言って貰えると本当に嬉しいです！！これからも更新頑張りますので、よろしければこれからもよろしくお願いします！！ (2019年4月14日 17時) (レス) id: b023722945 (このIDを非表示/違反報告)
カブリエル - お話、とても面白いです！ONE PIECEキャラへの愛が文章からたくさん伝わってきます…！大好きです(*´∀｀*) これからも、応援してます…！無理せず更新、頑張ってください！ (2019年4月14日 16時) (レス) id: 7fd5afff0b (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ポップキャンディ | 作成日時：2018年9月12日 9時
