第１５４話 いい女 ページ17
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ﾙﾌｨ「俺の仲間に…なんて事すんだよ！！！！」
ﾊﾟｰﾙ「ぐァッ」
吹き飛ばされるパールを横目に、
彼女は傷付きながらも微笑んでいる。
サンジは彼女に駆け寄ると、
血相を変えて抱き抱えた。
ｻﾝ「バカ、なんで避けなかったんだ！！
お前今の避けられただろ！！」
怒っている、というよりは。
心配で心配でたまらないのだろう。
彼の手は少し震えている。
貴「う、うん…。避けられないよ…。
あれ、避けたら…バラティエ、壊れちゃう…。
戦場が、不利になる可能性もある…。
私は痛みを感じるし、傷も付くけど…。
常人の何倍も早く回復するから、平気。」
彼の震えに気づいた彼女は、
少しでも強く見せようと笑った。
全身打撲で、骨も数カ所ヒビが入ってるであろう状況。
それでも彼女は、痛そうな素振りを見せない。
嘘が下手くそな癖に、
こういう強がりばかり上手くしようとする。
ｻﾝ「だからって…！！
お前が傷付いてる事に変わりは…！！」
貴「皆、傷付いてる…。
みんなボロボロでも、大切な物を守るために戦ってる…。
私だけが特別じゃ、嫌なの。
守られてばかりは、嫌だ。」
何処までも健気に笑う彼女は、
見ているコック達全員の心に響く。
彼女の過去に何があったか知らないサンジも、
思わず何も言えなくなるほど、
血だらけで青痣だらけなはずの彼女は、美しい。
ｻﾝ「…お前は、充分凄い奴だよ。
…よくやってくれた、後は任せろ」
貴「うん…。ありがとう、サンジ」
＿宝物を守って貰ったのは俺の方なのに。
何故かお礼を言う彼女に、
胸が締め付けられる。
今まで味わった事のない気持ちの正体を理解しても、
今度はすんなり入ってくる。
どうして彼女なのか？
頭でグルグルしていた疑問が、
今のたった一瞬で全て解決した気がした。
確かに、他の女の方が優れてる部分だってあるだろう。
少し変なところだってある。いや、かなり。
それでも、そんな事どうでもよくなる。
そんなの全部ひっくるめて、彼女がいい。
ｻﾝ「こんないい女、他にいねえよ」
タバコに火をつけると同時に、
敵に対する戦闘心にも火を付ける。
ｻﾝ「クソジジイのこの船も、
アイツもお前らには渡さねぇ…」
彼のその目には、
怒りの炎が燃えたぎっていた。
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ただのワンピ好き - ここが楽園か………最高です (2020年3月26日 1時) (
レス) id: 5598d303e9 (このIDを非表示/違反報告)
最新型のうさぎ - うおおおおお死ぬほど応援してます！これからも頑張って下さい！ (2019年5月1日 1時) (レス) id: 0eecff79cc (このIDを非表示/違反報告)
ひな(プロフ) - サンジのギャップ好き！面白い！ (2019年4月21日 21時) (レス) id: 5c15b941c1 (このIDを非表示/違反報告)
ポップキャンディ(プロフ) - カブリエルさん» コメントありがとうございます！！ワンピキャラは皆個性があって一人一人大好きなので、そう言って貰えると本当に嬉しいです！！これからも更新頑張りますので、よろしければこれからもよろしくお願いします！！ (2019年4月14日 17時) (レス) id: b023722945 (このIDを非表示/違反報告)
カブリエル - お話、とても面白いです！ONE PIECEキャラへの愛が文章からたくさん伝わってきます…！大好きです(*´∀｀*) これからも、応援してます…！無理せず更新、頑張ってください！ (2019年4月14日 16時) (レス) id: 7fd5afff0b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ポップキャンディ | 作成日時：2018年9月12日 9時
