運命の花を 阪神タイガース

歓迎されていて ページ24

A「良太さんと上本さんのお隣行ってもいいですか？」


上本「うん、おいで」


本当は、鳥谷さんに案内してくださったときのお礼を言いたかったけど、

西岡さんの、いたずら笑みをみたら、

とても、行く気になれなくて...


A「しつれいしますね」


そう言って座布団の上に座れば、

隣で、背筋を伸ばして、

居心地悪そうにしている良太さんがいた、


A「あの...良太さん大丈夫ですか...？私ここに座らない方がよかったですか？」


良太「そっ！そうじゃないから！！」


顔も赤いし、本当に大丈夫かな...？


西岡「ほんま、良太さんはうぶやなー！」


良太「うっ！うるさいじゃけん！！」


そんな、いつものやりとりを見ていると、


上本「あっ、料理きましたよー」


たくさんの料理が並べられて、

みんな飲み物も持ったところで、


西岡「とりさんっ！乾杯おねがいします！！」


鳥谷「これって、選手会長がやるものじゃないの？」


能見「Aちゃんも、チームの一員やし、ええやん」


チームの一員、そんな能見さんの何気無い一言が嬉しかった。


鳥谷「じゃあ...Aの阪神タイガース入社に乾杯」


そうクールに告げられた鳥谷さんのコールとうって変わって、


今成「かんぱーい！Aちゃんよろしくねー！」


大和「かんぱーい！！」


みんなわいわいと、なって、

歓迎されてる、と思うと嬉しくて、

自然と頬が緩んだ。


能見「笑っとる、やっぱ、かわええなー」


今成「それで、俊介！」


俊介「な、なに...？」


今成「さっきのこと、詳しく教えろよ？」


歓迎会はまだ、始まったばかり。

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