こっち向いて2『阪神タイガース』

年下からの仕返し ページ6

藤浪「やっぱり、A姉さんだ！だけど、なんでここに？」


A「試合見に来てたんだけど...晋太郎くんたちも帰るんだね」


藤浪「うん、むこうの号車にいるよ、というか、誰と見に来てたの？」


そう言って私に近づく晋太郎くん、


A「誰って...広島のお友達だよ？」


藤浪「男とか、言わないよね？」


ジリジリと私との距離を詰めていく晋太郎くんに少しだけ怖いと感じた、


A「女の子だよー！そんな怖い顔しないのっ！」


そう言って私は晋太郎くんのおでこを背伸びして小突く、


藤浪「っ、まぁ、姉さんが嘘つくわけないもんな」


そう言って少し距離をとる晋太郎くん、


藤浪「でも、最近A姉さん、剛さんとか、良太さんばっかで、ぜんぜん俺にかまってくれへんやん...」


少しふくれる晋太郎くんがかわいくて、


A「ふふっ、晋太郎くんかわいいなー！でもちゃんと晋太郎くんのことも見てるんだよ？」


藤浪「見てもらってるのも嬉しいけど、かまってほしいやん」


A「わかった、ごめんね？なにすれば許してくれる？」


そう聞くと晋太郎くんは少し黙ってから、


藤浪「目、閉じて欲しいんやけど、」


A「ん、はーい」


目を閉じていると、

不意に上から、私の名前が呼ばれて、

その瞬間、

私のおでこになにかあたたかいものがあたった、


A「んっ、もしかして...晋太郎くん...いまっ！！」


藤浪「ん？おでこにキスさしてもらっただけやん？かまってくれなかったお返し」


そう言われて、実感できて、かぁっ、っと
顔が赤くなるのが自分でもわかった、


A「もぅ...！晋太郎くんのばかっ！！」


藤浪「そんな顔真っ赤にされて言われても」




藤浪「これでもおでこで我慢したったんですよ？」

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