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なんとも言えないタイミングで、準備を終えたフェネスさんが
玄関ホールに戻ってきたのだ。

この状況をどう説明すれば良いんだこれは。
ハウレスさんも俺に告白したとかバラされたくないだろうから、
ここは誤魔化した方が良いだろうか。



「…ハウレス、その手何?」



「Aをお前の元に行かせたくないから、腕を掴んでいる。」



「………。」



上を見上げたら怖すぎてすぐに下を向いた。
俺を挟んで睨み合いしないで欲しい。
180cm越えの男2人が睨み合いとか恐怖映像でしかない。

誰か俺を助けて欲しい。欲を言えばベリアンさん助けて…。



「意地でも行かせたくないんだね?」



「あぁ。嫉妬するからな。」



「ハウレスさん!?」



なんでそんな爆弾発言してんだよこの人。
真面目かこの人、と思ったけど馬鹿真面目だったな。
そこまで言わなくても良くないと思ってしまう。



「……そっか。告白したんだね。それじゃあ…。」



「?フェネスさん?なんで俺に近付いてるんです?」



何かされるのではと思い、目を瞑りながら身構えると
いきなりフェネスさんに頭を撫でられる。
いつもみたいに優しく撫でてくれる。



「好きだよ、A。」



「はい?」



優しく微笑みながら告白をしてきた。

先程の事もあって少し混乱している俺は頭があまり回っていなかった。
なんなんだこの急展開は。



「フェネス…。」



「これでお互い様だね。」



ハウレスさんがムッとした表情でフェネスさんを見るが
フェネスさんはただ笑いながら返していた。
なんだこのとてつもない圧は。

2人の間に火花が散っている気がする。



「あ、あの!俺っ、その…今日お出かけはやめておきます!
他に仕事あるのすっかり忘れてました!さようなら!!」



勢いよく腕を振りほどいてここから走り去っていく。

どうしてこうなってしまったのだ。
こんなことなら今日屋敷を抜け出すんじゃなかった。
あの2人と合わせる顔が無さすぎる。

今日はもう部屋に引きこもってそのまま寝ることを決意した。







「行っちゃったね。」



「………。」



走り去ってしまったAを見送りながら呟くフェネスだが、
ハウレスは無言でAの腕を掴んだ手を見る。



「…俺は絶対にアイツを好きにさせてみせる。
今すぐは不可能かもしれないが…必ず。」



「…例えがハウレスが相手だったとしても、俺も負けられないね。」



そんな2人の争いにAは苦労の日々が続きそうだ。

◆番外編 愛おしい ーリクエストー→←◆



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はまち(プロフ) - 優希さん» ありがとうございます!お仕事お疲れ様です😌長らくお待たせして大変申し訳ありませんでした🙇‍♀️喜んで頂いて、こちらも嬉しい限りです! (2023年1月22日 19時) (レス) id: 8b569265bb (このIDを非表示/違反報告)
優希(プロフ) - はわわわわ!リクエストありがとうございます!仕事の疲れが癒されました🥹🥹 (2023年1月21日 5時) (レス) id: f056bf9131 (このIDを非表示/違反報告)
はまち(プロフ) - 芝犬さん» 全読みありがとうございます😊そう言って頂けるととても嬉しいです。続編でもよろしくお願い致します😌 (2023年1月19日 15時) (レス) id: 51c0e6da3e (このIDを非表示/違反報告)
はまち(プロフ) - 冬樹さん» ☆ありがとうございます😊こちらとしても大変嬉しい限りです。とても素晴らしいシチュエーションをありがとうございます!ペースはかなり遅いと思われます💦リクエスト承りました! (2023年1月19日 15時) (レス) id: 51c0e6da3e (このIDを非表示/違反報告)
はまち(プロフ) - もる。さん» この小説を読んでくださり、誠にありがとうございます☺️夢主くんの過去については本編でも書いていこうと思っているので匂わせる程度に書いていこうと思っております。リクエスト承りました☺️ (2023年1月19日 15時) (レス) id: 51c0e6da3e (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:はまち x他2人 | 作成日時:2022年4月2日 14時

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