...君のために (ページ9) - 小説

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誤魔化すページ9

Ryuto side
「龍友、面接あと５分とか言ってなかった？」
彼女が言った。

僕は少し焦った。聞かれてたんや...なんて答えよう...さすがに君に一目惚れして面接より君との今の時間を大切にしたいから良い。なんて気障なこと言えるタイプちゃうしなあ...ここは適当に嘘を。ばれへんようにな。

そう思って、僕は面接が面倒臭くなって来たと嘘をついて誤魔化した。完璧に誤魔化せていたと思っていた。

でも、彼女が僕の嘘に薄々勘付いていたことを知るのはもう少し先の話。

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作者名：数務 | 作成日時：2018年4月23日 23時