片思い禁止/part2 #∞ (ページ9)

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59day　ミルクティーページ9

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錦「はい。」

『ありがと。』

亮君が近くの自動販売機で買ってくれたミルクティーを受け取る。

『……やっぱ怖くなってさ、、

本番前にあんだけ皆が声かけて送り出してくれたのに、

もう後戻りできない状態に追い込まれると

何もかも悪い方向にしか考えられなくなっちゃって。』

錦「……さっき、なつきがスタジオ出て行ったあと、

スタジオの影で東野が「なつきはもう無理でしょ」って言っとった。

「勝負は決まったも同然」やって。

やけど、言ったったで。

「勝負はまだ決まってへん」って。

俺らはまだ諦めてへんで。

一時やってなつきが負けるなんて思ってことない。

それやのになつきが最初に諦めてどないすんねん。」

『おん……。』

錦「やから、それ飲んで元気出して、あいつのこと見返したれっ。」

『おん。』

しぶしぶ頷くと亮君はそれを見てﾌｯと笑い

私の頭をポンポンっとなでて先に戻っていった。

スタジオに戻っていく亮君の後ろ姿が大きく、立派に見えて、

まだ頭に残る亮君の手のぬくもりと、手に持つミルクティーが、

元気と、自信と、もう一つ……

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特別な感情を与えてくれた＿＿＿＿＿。