【ハイキュー！！】花魁【進撃の巨人】 (ページ23)

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皿が俺達の部屋から全部片付けられると

「お布団はご用意してありますのでどうぞごゆっくり、」

という若女将にもう一度ありがとう、と伝えると

こちらこそ、と微笑みながら去っていった

最初から、綺麗な笑顔だとは思っていたのだが

先程の微笑みは最初の頃よりずっと綺麗だった

余韻に浸る間もなく、片桐は布団に飛び込む

ボスｯと音がなり、片桐はうぅー、と唸っている

『どうした』
「枕が……、枕が…」
『枕がどうした』
「枕が、一つしかないんだよぉぉ！」

突然の大声に耳を塞ぐ

『うるっせーな、当たり前じゃねーか！
ここは、遊郭じゃねーんだ、二つも用意してくれる理由ねーだろが！』

「やだやだ、俺、枕が二つないと寝れないのー！」

『あほか、駄々こねてんじゃねー！』

大の大人が二人して喧嘩してると部屋の外から

まさに鶴の一声がした

「お客様、もし宜しかったら枕、もう一つ追加させていただきますがどうしますか？」

言い終わる前に片桐が

「お願いします！」

と言ったもんだから、女中さんが

「かしこまりました、」

というと、ぱたぱたと廊下をかける音が聞こえた

暫くすると、部屋の外から「お客様、」

と声がかかる

直接、お礼を言おうと障子を開けると

そこには金髪の女子がいた

俺たちを見るなりがたがた震えだして

「おお、お客様、おも、お持ち、しました！
まま枕ですぅぅぅ、」

ありがとう、と礼を伝えて枕を貰おうとすると

あば、あばばと震えだし

「こ、こんなかっこいいお方に声を掛けられるなんてぇっ、
おぅ、お姉様方にここ殺されてしまう…！」

そんな女子を見て片桐と目を合わせると

ぶふ、と吹き出してしまった

「はぅあっ！笑ったお顔もお美しぃぃぃ」

と枕を置き、去っていってしまった

片桐と目を合わせて大笑いしたのはあの子には内緒だ