好き、なの (ページ6)

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講義中にスマホを開くと、返事がきていた。

"深田竜生です。フォローありがとう！フォロバしてもいい？"

　"深田さん、よろしくお願いします。フォロバ、してもらって大丈夫です。"

"ありがとう！フォロバするね、
こっちから話しかけてて申し訳ないんだけど、名前聞いてもいい？"

　"花崎Aです"

"Aちゃんね、よろしく！"

　"はい、よろしくお願いします"

「なになに、なんだって？」

友達が小声でのぞいてくる。

『あのアカウント、やっぱり深田さんだった』

「ひょえーそれでなんて？」

『わかんない、よろしくって』

そうこう話している間に講義は終わる。

今日は光成がバイトだから一人で帰る日だ。

友達と別れて駅に向かう。

大学からの道には桜が咲いている。

特に用事もないし、まっすぐ帰ろうとしていた。

「Aちゃん！」

後ろから名前を呼ばれて振り返ると、深田さんがいた。

『、あ、深田さん』

深「Aちゃん見えたから走ってきちゃった」

なんて返せばいいのこんな時

あまり男の子と話をする機会がないから挙動不審になってしまう。

そもそも初対面の子とこんなに話すものなの？

ちょっとDMで話をしただけで、なにを話せばいいのかわからない。

ちょっと、パニック、