好き、なの (ページ4)

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楽しかった高校生活も終わって私たちは大学生になった。

小・中・高と同じ学校で、当然のように同じ大学に通う。

光「A、おはよ」

『おはよう』

学部は違うけど、同じ時間に授業がある時は一緒に行こうって約束したんだ。

別に一人でも行けるけど、と伝えると、

俺が行きたいだけ、と返される。

不器用な光成の優しさにありがたく頼ることにした。

そんなこんなで光成が迎えに来てくれて一緒に通学する。

さりげなく車道側を歩いてくれるところも、重い荷物を持ってくれるところも光成だ。

私の方が高かった身長も、いつの間にか抜かされた。

光「最近リュウセイがさ」

『リュウセイ？』

光「新しくできた友達。深田竜生っていうの」

仲が良くて、一緒にいることも多いけど、学校ではお互いの友達といる。

大学に入ってもそれは今までと変わらず、新しくできた友達の話をするのも小・中・高・大と恒例になった。

光「あいつ一浪してるから一個上なのにめっちゃバカでさ」

『へぇ』

光「今度Aの友達も誘って遊ぼうよ」

『え！いいねあそぼ！』