好き、なの (ページ3)

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Aside

幼いころから隣にいたのは光成だった。

私たちのおじいちゃん同士の仲がよかった。

お互いに孫ができたら結婚させようって。

いわゆる、許嫁だ。

現代にそんなのある？って思ってた。

でも、おじいちゃんっ子な私たちはおじいちゃんの夢を叶えたいと思った。

おかげで今まで恋愛なんかしたことない。

誰かを好きになって苦しむのは私だ。

まして、お付き合いなんてしたら相手まで苦しめてしまう。

周りの友達には婚約者であることは伝えていない。

私も、光成も、だ。

関係を聞かれても、幼馴染って答えよう。

婚約していることは誰にも内緒にしよう。

光成との二人だけの約束。

別に光成のことは嫌いじゃないし、むしろ好きだ。

優しいし、周りが見れているし、愛してくれる。

一緒にいて、居心地がよかった。

だから、ずっと光成と一緒がいい、そう思っていた。

あなたに出会うまでは＿＿