好き、なの (ページ2)

今日:21 hit、昨日:16 hit、合計:5,613 hit

・ページ2

久しぶりに会った君は前より大人びて見えた。

深「久しぶり」

『久しぶり。今日はありがとう』

こうやって、お礼ができるところ、変わってないな。

深「どうしたの？今日は」

『…会いたいなって思って』

深「そっか。嬉しい。Aから誘ってくれて」

『、うん』

深「あ、そうだ、夢、叶いそう？」

『…』

深「A？」

『あのね、今日、りゅう、せいに言わないといけないことがあって』

深「ん？」

『私ね、結婚、するの』

深「、そっか、」

結婚する、んだ。

じゃあ、Aはもう、俺のものには。

『結婚式、来てくれる？』

深「もちろん」

『じゃあ、また連絡するね、』

彼女は去っていく。

なんで、変わってないのかな。

気づいちゃうよ、俺、ずっと好きだから。

その癖、嫌だなって思った時にする癖だよ。

本当は、結婚、したくないんでしょ、

一人暮らし用の狭い部屋で夜風に当たる。

この家で彼女と過ごした日々が思い浮かんでくる。

もう、振られて時間が経つのに。

過去のことをずっと引きずってる。

あぁ、情けないな、俺