Swing Love【Daigo.N】

7▽出会いも突然よね。 ページ7

近場の自販機を探しながらふと、なんで先生が渋っていたのかと不思議に思った。

単刀直入に言わないところも気になったし…

言えない理由でも…あったのか…？

いくら考えても真実がわからない限りは想像に過ぎないな。と思い、考えることをやめる。


買ったお茶をプラプラと揺らしながら自室に入ろうとしたその時、


『うわっ…？！』

中から勢いよく飛び出してきた男性にぶつかる。

バランスを崩し、うしろにふらっと倒れ、流石に3回目はもう諦めて今度は床と激突か…と妙に冷静に考えながら目をつむる。

しかし、待っても待っても背中に来るはずの衝撃はこない。

代わりに何か暖かいものにつつまれる。
程なくして、それが先程のぶつかってきた男性の胸の中だと言うことが分かる。

『あ、す、すいませ｢ほんまにごめんなさい!!!!!!!｣…えっ…』

その声を聞いた瞬間ブワッと体温が上がるのがわかる。

間違えでなければ、この声は…





『大吾…くん…？？』

ぱっと上を見上げると、抱きしめられてる感じになってるせいで、めちゃくちゃ顔が近いことに気がつく。

｢あ、ごめん、！｣

そこでもう支える必要がないことに気が付き、ぱっと解放される。

少し深呼吸をしてから、もう一度じーっと彼を見る。


間違いない…

『西畑大吾…さんですよね…？』

｢あっ、名乗るの遅れてすみません…！西畑大吾と申します！この度は本当にすみませんでした…｣

そう言ってすごい勢いで土下座する大吾くん。

いや、まてまてまて、なんでぶつかったぐらいで土下座しちゃってるん?!?!

8▼めちゃくちゃ饒舌やん？？？→←6▼じれったい…！

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