三十五話 ページ36
「あぁ、俺だよ。そっちはどうだ？」
落ち着いたホテルの一室で俺はアオに電話をかけた。
『コードネームをもらってすぐに別れるなんて思いもしなかったよ』
心配してるような声が電話越しでもわかる。
「そっちは何してるんだ？」
あの黒髪のいかにも人をヤってそうな男と一緒だ。何かあったのではないだろうか。
『いや、意外とライとも良好な関係だよ。あの外見で付き合ってる人がいるらしいよ。僕にはいないのにねー。にしてもそっちはバーボンとは別で幹部とのツーマンセルなんでしょ？大丈夫？』
へー、あいつはライって言うのか。
てか。彼女いんの？羨ましい！
「ビジューっていう背の低い方なんだけどすごくいい人だよ」
そう言うと、少しおかしな間が空いた。
『‥‥‥そう。あのビジューって人何処かで見たような‥‥』
「知り合いか？」
何か情報を得られるかもしれない。
『似てる人がいたんだけど、やっぱ他人のそら似だと思うしいいや。でもいい人そうだったね』
アオは人を見る目があるからな。
やっぱりビジューはいいやつなのかもしれない。
それに訊いてきた時の表情が気になる。
思い詰めたような不安そうな。まるで迷子の子どものようだった。
「そっか。ま、そっちも頑張れよ」
『ああ、スコッチもね』
さて、あっちは大丈夫そうだし、俺も頑張るか。
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nisenyanko(プロフ) - コメントありがとうございます！展開は秘密ですがいずれそうなればなーと思っています。これからも頑張るので続き楽しみにしててください！ありがとうございます！ (2018年12月26日 23時) (
レス) id: 027a8e152b (このIDを非表示/違反報告)
穏無(ナゴム)(プロフ) - コメント失礼します！この作品、とても大好きです！すごい続きが楽しみです！弟とは再開できるんでしょうか？……もしかして弟の聡明さから探偵になってたり、とにかく続きが楽しみです！頑張ってください (2018年12月26日 21時) (レス) id: 9a610d9bc1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：nisenyanko | 作成日時：2018年12月25日 22時
