三十一話 ページ32
それからある日、
いきなり日本に呼ばれた。
そういえばあの宮野姉妹は日本にいるのだっけか。
ずっと渡せなかった手紙を渡すことができるかもしれない。
「アマンダは日本ははじめて？」
一緒に来た姉様がたずねてくる。
そういえば日本は初めてではない。けど、回りを見渡しても何一つ懐かしく思えない。
「初めて、じゃないと思う」
そう言うと姉様は少しもうしわけなさそうにしてた。
姉様は悪くないのに。
「今回は仕事だけど今度一緒に観光しましょう」
「うん！」
しばらくそうしていると組織の建物についたようだ。自然と顔つきも変わる。
「おい、おせぇ。お前たちにはこの新しくコードネーム持ちになった二人をつけて教えてやれ」
呼ばれて早々にジンに仕事を渡された。
えー、教育係ってこと？めんどいナー。
しかも早々に黒髪長髪の人をつれていっちゃったし。
俺が教えるのは誰かなぁ？
金髪褐色の青年に黒髪黒目の青年。
俺よりは年下かな？
どっかで見たことがある気がする。
「そうねぇ、まずは自己紹介をよろしくね」
さすが姉様、話を進めるのが上手いです！
「では僕から。コードネームはバーボンです。よろしくお願いしますね」
金髪の人好青年感が凄い。裏の人とは思えねぇナー。
てか、とても流暢だけど日本人かな？顔立ちもそれっぽいし。
「俺はスコッチだ。スナイパーをしている」
こっちの人は真面目感があるな。
ちょっと髭が男って感じでいいね。俺は似合わないからなぁ。
「そう。ならバーボン貴方は私につきなさい。スコッチは彼女につきなさい。じゃあまた会いましょう」
そう言って姉様はバーボンをつれていってしまった。たぶん最後の言葉は俺に向けてだ。
だが、この取り残された感はどうしてくれようか。
まあ、とりあえずは自己紹介だな。
「はじめまして僕はビジュー。表ではグゼル・ディーヴァとして活動してるからさっそくアメリカに行こっか」
「あっ、ああ。わかりました？」
あはは、めっちゃ戸惑ってる。
「パスポートは必要ないよ。チャーターしてあるジェット機があるし、僕の御付きとしてつれていくから」
この間、姉様が用意してくれたのだ。
彼は悪い人、ここにいる時点であれだが。
ではないようだし信用してもいいかもしれないしな。
スコッチは緊張してるらしい。
暇なので話しかけてみる。
知らない人でも一緒に動くのだから会話は重要だ。
「ねぇ、貴方にしてもらいたいことができたよ」
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nisenyanko(プロフ) - コメントありがとうございます！展開は秘密ですがいずれそうなればなーと思っています。これからも頑張るので続き楽しみにしててください！ありがとうございます！ (2018年12月26日 23時) (
レス) id: 027a8e152b (このIDを非表示/違反報告)
穏無(ナゴム)(プロフ) - コメント失礼します！この作品、とても大好きです！すごい続きが楽しみです！弟とは再開できるんでしょうか？……もしかして弟の聡明さから探偵になってたり、とにかく続きが楽しみです！頑張ってください (2018年12月26日 21時) (レス) id: 9a610d9bc1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：nisenyanko | 作成日時：2018年12月25日 22時
