ニセの歌姫は荼毘に付す【ヒロアカ】【ONEPIECE】 (ページ9)

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9曲目【ハチャメチャ体術訓練】ページ9

緑谷side

「うおぉぉりゃあぁぁぁ!!」

今回の個性なし訓練。結論から言うと、ハチャメチャだった。

「死ねェェエ!!」

「おいおい、ヒーローがそんなこと言うもんじゃねぇぞ」

方や無差別に大人数を吹き飛ばすルフィさん。そして1体1を仕掛けたかっちゃんの攻撃を風のように交わしていくシャンクスさん。

「舐めとんのかおっさん!!」

「まさか、おれはどんな相手にだって気は抜かねぇよ。」

とは言いつつも、動作は余裕を残しているのでかっちゃんがそう思うのも仕方なかった。かっちゃんはどの相手にもあんな調子だけど。

「緑谷くん!!危ないっ!!」

「えっ!?」

飯田くんのその声で、前を見た時にはもう遅かった。

「うりゃぁああ!!」

「う"わっ!!」

ルフィさんの拳が、僕の顔面を思いっきり吹き飛ばした。

「緑谷くん!!大丈夫か!?」

「う、うん...大丈夫」

「にっしっし!!どうだ、おれのパンチ強いだろ」

駆けつけてくれたの飯田くんの手を借り、立ち上がると腰に手を当ててルフィさんは自信に満ち溢れた様子でそう言う。

「はいっ....!! 凄いです、個性なしでこの威力だなんて」

「あぁ、正直勝てる気がしなかった。今まで自分が個性に頼りきりになってたことがよくわかりました。」

「そーかぁ?お前ら十分すげぇと思うぞ!!まぁ、おれには勝てねぇけどな」

周りを見ると、A組の皆があちこちで倒れていた。まだ開始して20分も経っていないのに、この有様だ。飯田くんが言ったように、明らかに勝ち目はない。

「はぁ、本当にお前が暴れただけだったな」

「おっ、ショータ!!」

「相澤先生...これじゃちょっと、授業にならない気がするんですけど」

「いや、これでいい。ヒーローになれば体術主体のヴィランと遭遇することもある。コイツらより強いヴィランがいるとは思えんが、個性が使えない状況がないとは言えないしな。だからこそ訓練は必要だ。たった20分で全員伸されてるようじゃ、まだまだだぞ。」

「キビシーなぁ、ショータは」

「死なないためだ。当然だろう」

「....ま、おれらの場合これが個性なしの訓練と言っていいのかわからねぇところではあるな」

後ろから聞こえた声に振り返ると、さっきまで向こうでかっちゃんと対峙していたはずのシャンクスさんがいた。

....かっちゃんは、シャンクスさんに担がれている。暴れてるけど。それよりも気になることがある。

「あの、いまのって...どういうことですか」

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