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幸い、秀弥はまだ講堂に残っていた。







私は周りなんて見向きもせず、秀弥のもとに向かう。







秀弥は、びっくりしたような顔をしてこっちを見ていた。







「秀弥」









「…さくら？」







「私…わかったよ」








「…さくら、ここじゃなんだから、場所変えよ」







…あ。






他の人もいることを、完全に忘れていた。




私たちは、人気のない廊下へと移動する。








「それで？さっきの続き、聞きたい。」








秀弥は、こんないきなりなのに、私の話を真剣に聞いてくれる。






その優しさに、惑わされそうにもなった。

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作品のジャンル：恋愛, オリジナル作品
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作者名：kitty* | 作成日時：2019年11月1日 21時

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