オタメシカレシ。-part.2- (ページ28)

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私は優斗くんにお礼を言って、走り出した。

向かった先は徹ちゃんの家ではなくて、

先に…

秀弥のとこに行きたかった。

私…今優斗くんから言われた言葉で、はっきりわかった。

「ニセ恋人」だった頃からずっと抱えてた変なモヤモヤも、

妙に期待してしまう嬉しいようなもどかしいような思いも、

全部全部、徹ちゃんから与えてもらっていたものだったんだと。

私…、ずっと徹ちゃんが好きだったんだ。

今まで「ニセ彼氏」だったせいか、認めたくない気持ちが大きくて。

3ヶ月を過ぎれば友達に戻ってしまうような人に、勝手に恋するなんて…って。

けど、もう遅い。

別れてしまってからじゃ、遅かったんだ。

今から、取り戻しに行かなきゃ。

どんな結果であろうと、

秀弥と徹ちゃんに、

思いを伝えに行く。