９５話 ページ49
zm「幹部が、一般兵に殺気向けんのは、御法度やのに…っ、」
『え、でもぺ神様から聞きましたよ？ゾム様は時々不機嫌になった時、部下に殺気向けてよく医務室に運び込まれるって』
zm「！そ、それは…部下、やから、ええんや…。Aはシャオロンとこの兵士やん…」
『一般兵に違いなんてないですよ』
少なくとも私はそう思う。
第三軍団の一般兵がゾム様の殺気で医務室によく運び込まれるのと、第五軍団の一般兵が同じくゾム様の殺気で医務室に運び込まれたのに違いなんてない。
zm「ま、また俺に、殺気、向けられるかも、なんやで？」
『…それ、現に行われているんで』
zm「っぁ、ご、ごめん…！！」
突っ込む様に笑ってゾム様にいうと向けられていた殺気は感じなくなった。
暑い空気が私の軍服に入り込んできて鬱陶しく感じさせる
ゾム様の手を掴み焼肉の時の様に私の左頬へ持っていく
zm「っ！」
『私、あの時嬉しかったんです…この傷を触れたいって言ってきてくれて』
zm「！そ、それ…は」
私の頬にゾム様の指が触れた。
ビクッと一回揺れ、ゆっくり傷を撫でる…
なんだかあの時が懐かしくってふふっと小さく息を漏らす。
ゆっくり視線をあげてみるとゾム様が私のことを見ていた。
その表情は焼肉の時と同じ、何かを思い詰める様な苦しそうな顔。
眉を寄せて傷を優しく撫でる
もしかしたらあの日のことを思い出してしまったのだうか？
『でも…ほら、ゾム様に殺気向けられても、平気だったでしょ？』
ゾム様の表情を変えたくて話を変える様に笑いかける。
彼は少し目を見開いて驚いた後、ぎこちなく歯を見せた
zm「ッヒヒ、強がんなよ…震えてるやんけ」
『そ、それは武者震いってやつですよ！』
zm「…。でも、ホンマ、ごめん…。ずっと、謝りたかってんけど…怖くて、言えんかった」
『ゾム様？も、もういいんですよ？』
zm「…いや、いいねん…。聞いて」
ふう、とひとつ大きな深呼吸。
再び私に向けられた瞳はどこか不安そうだ
zm「…Aが倒れた日な、俺…めっちゃみんなから責められた」
『…はい。』
zm「…俺、怖かってん…。Aが、俺の殺気で復帰不可になるかもしれんって！ずっと怖くて、ずっと逃げてた」
『はい』
zm「ぺ神から状態が安定してるって聞いて安心した。でも、怖かってん…Aを避けてたんだって、どんな顔して話せばええかわからんかったからや」
俯くゾム様。
zm「…Aが、話しかけてくれんかったら、俺は…っ！」
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アリウサパン?(プロフ) - コメント失礼します！「しない」でお願いします！ (2020年8月3日 1時) (
レス) id: 870c94650e (このIDを非表示/違反報告)
青葉２号(プロフ) - コメント失礼します！悩みましたが、『する』に一票入れさせていただきます！ (2020年8月3日 1時) (レス) id: 5284f259f4 (このIDを非表示/違反報告)
明莉(プロフ) - コメント失礼します！しない！でお願いします！ (2020年8月3日 1時) (レス) id: 97974cb528 (このIDを非表示/違反報告)
きずな(プロフ) - コメント失礼します。しない一択で！ (2020年8月3日 0時) (レス) id: 9903ddc09e (このIDを非表示/違反報告)
たんこぶ - コメント失礼します。「しない」で投票させていただきます。 (2020年8月3日 0時) (レス) id: 6e4881c6a5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：にろ。 | 作成日時：2020年7月22日 3時
