９４話 ページ48
zm「な、なんで、なん？」
『…え？』
zm「なんで、そこまで、するん？」
さっきと変わって弱々しい消えかかった声で私に質問を投げかけてきた。
私がゾム様に付きまとっている理由だろうか？関わりたいと言ったことに対してだろうか？
殺気が弱まり温度が少しずつ調和する。
気付いたら周りに人は誰一人いなくなっていた(遠くの柱から私達を見つめる影が数人確認できるが)
zm「…Aは、俺が、怖くないん？」
焼肉の時や、食害をして爆笑してるゾム様とは思えないほど弱気だった。
震える体、涙を流し声もろくに出せない声帯、その根源は確かにゾム様の殺気であり私の心を恐怖で支配しているのも彼が原因だ。だからといって…
『怖く、ありません！』
zm「！」
ゾム様が怖いわけじゃない。
寧ろこんな繊細で弱い姿を見ている私には彼が恐ろしいとは思わない
zm「な、んで…？」
『？』
ゾム様は納得がいかない様に私へ詰め寄った。
zm「だって、俺のせいで、Aは倒れたんやろ？ぱ、パニックに何度もなったって、ぺ神から聞いた」
『…！』
zm「俺が、お、俺がAに、殺気向けたから、Aは苦しんだって、シャオロンも言ってた。な、なら…関わらん方が、ええやん…」
震える声で言葉に詰まりながらひとつひとつ私に打ち明けてくれるゾム様。
私を見るのが嫌なのか、怖いのか、視線はずっと床に向いたままだった
zm「Aも、ホンマは、無理してんちゃうん？ホンマは、怖いのに、気ぃ使って…！」
『それは、ないですよ』
それだけは絶対にない。これだけははっきり彼に言えることだった
『前よりはだいぶ成長したんですから！』
ゾム様は任務に行っていて知らなかっただろうけど、少しずつメンタルケアもしてぺ神様からは「精神が前より図太くなったなぁ」と嬉しいお言葉を頂いたほどである。
少なくとも焼肉の時よりはゾム様の殺気に、恐怖に耐えれる自信があった
zm「で、でも…おれ。あの時、暴走して、Aに殺気向けてもうた」
『いえ、あれは私が咄嗟に止めに入ったから悪いんです！』
zm「ちゃ、ちゃうわ！お、おれが…俺が悪いねん！か、幹部やのに、Aに殺気向けた。いくら血が昇ってたからって、…あ、あれはっ！」
自分を追い詰める様に頭を抱えて苦しみだすゾム様。
ゾム様が私を避けていたのは怒っていたからじゃない、もう一度してしまう危険性があったから私の為を思って…。
嗚呼、なんだ。
やっぱり凄く優しい人じゃないか。
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アリウサパン?(プロフ) - コメント失礼します！「しない」でお願いします！ (2020年8月3日 1時) (
レス) id: 870c94650e (このIDを非表示/違反報告)
青葉２号(プロフ) - コメント失礼します！悩みましたが、『する』に一票入れさせていただきます！ (2020年8月3日 1時) (レス) id: 5284f259f4 (このIDを非表示/違反報告)
明莉(プロフ) - コメント失礼します！しない！でお願いします！ (2020年8月3日 1時) (レス) id: 97974cb528 (このIDを非表示/違反報告)
きずな(プロフ) - コメント失礼します。しない一択で！ (2020年8月3日 0時) (レス) id: 9903ddc09e (このIDを非表示/違反報告)
たんこぶ - コメント失礼します。「しない」で投票させていただきます。 (2020年8月3日 0時) (レス) id: 6e4881c6a5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：にろ。 | 作成日時：2020年7月22日 3時
