９２話 ページ46
隊長に言われた通り、めげずにゾム様へ話しかけ数日経ったある日、それは突然だった。
運の良いことに今日はゾム様が気づく前に私が彼に接近に成功し、ここぞとばかりに言葉を紡ぐ
『おはようございます！ゾム様！』
zm「……」
『今日はいい天気ですね！熱中症になりそうで心配です！』
軍服に長袖というものはない。
汗が背中や腕に纏わり付き何とも言えない不快感に襲われながら毎日ナイフを炎天下の下で振っている
『あ、そう言えばこの前の焼肉の件なんですが、』
zm「っ！」
『う、わぁっ！びっくりしたぁ…』
やっと言いたかった内容を口に出した時、隣で私のことを無視していたゾム様が私へ勢いよく振り向く。
前髪から少し見える緑色の瞳が微かに揺れているようにも感じた
zm「…ホンマ、なんなん？」
『…ゾム様？』
今まで、
その声色には少し怒りが含まれているのか、少し怖い。
zm「俺、お前に関わりたくないから無視してんのに。なんでこうやって話しかけてくんねん？」
『えっ、そ、それは…』
zm「…もう一回、あの殺気向けられたいんか？」
『ッ！』
急に話し始めるものだから返答に困ってしまった。
周りと私達の温度がまるで別次元のような感覚に陥る
暑いはずなのに、背中や腕がやけに冷たい
zm「…震えてるんやん、…焼肉でのことを気にしてるから俺に付きまとってくんのか？」
『そ、それはっ』
zm「もう気にせんでええから。無理して俺に話しかけてくんな」
『っ！』
ゾム様が私をしっかり捉えた。
私を映している緑色の瞳は悲しげに細められている
zm「…殺気向けて、すまんかったな」
じゃあな、と私から背を向けるゾム様。
まるでこれで終わりにしようと言いたげな言い回し。
"sha「アイツが耐えられへんくなってこっちを振り向いたらAの勝ちやぞ」"
ふと、隊長が言った言葉が脳内で再生された。
今まで話しかけてきてゾム様から言葉を頂けたのは初だ、もしかしたらこのまま行けば上手くいくかもしれない。
そう思うと食い下がらずにはいられなかった。
『ゾム様ッ！』
背を向け私から距離をとるゾム様の腕を強く掴む。
さっきに増して驚き目を見開くゾム様、その表情は何とも苦しそうなものであった
『ゾムさ((zm「しつこいねん」…！』
zm「あんま調子乗ってんちゃうぞ」
ゾム様が低い唸り声と共に、私に向かって殺気を放ってきた。
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アリウサパン?(プロフ) - コメント失礼します！「しない」でお願いします！ (2020年8月3日 1時) (
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青葉２号(プロフ) - コメント失礼します！悩みましたが、『する』に一票入れさせていただきます！ (2020年8月3日 1時) (レス) id: 5284f259f4 (このIDを非表示/違反報告)
明莉(プロフ) - コメント失礼します！しない！でお願いします！ (2020年8月3日 1時) (レス) id: 97974cb528 (このIDを非表示/違反報告)
きずな(プロフ) - コメント失礼します。しない一択で！ (2020年8月3日 0時) (レス) id: 9903ddc09e (このIDを非表示/違反報告)
たんこぶ - コメント失礼します。「しない」で投票させていただきます。 (2020年8月3日 0時) (レス) id: 6e4881c6a5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：にろ。 | 作成日時：2020年7月22日 3時
