９１話 ページ45
隊長に弱音を吐くのは珍しくない。
訓練中今までどれだけ泣きながら隊長になだめてもらったことか
sha「A」
『はい…』
下に向けていた視線を隊長へとあげる
隊長は困った顔もするわけでもなく、ただいつも通りの笑みを浮かべて私を見ていた
sha「…俺な、アイツと喧嘩しててん」
『うぇっ！？そ、それってやっぱりあの焼肉のことでですか？』
sha「いや、あんなんは日常茶飯事やから喧嘩じゃないんやけど。別の件でな、ゾムとぶつかったんよ」
『は、はぁ…』
初めて聞いた。
隊長とゾム様が喧嘩をしていただなんて…ゾム様が帰ってきてからよく一緒にいる姿を目撃していたからてっきり焼肉の件は解決して仲直りしたんだなぁって程度に思っていたから。
『で、でも。なんでそれを私に？』
sha「…ゾムがな、もうAとは関われへんって言ったから」
『！』
sha「だから俺はふざけんなって言って殴ったんやんで」
爆笑しながらそんな衝撃的なことを告白する隊長。
いや、全然面白くなんですけれど…
sha「…A、ゾムに無視されて辛いやろ？」
『…はい』
sha「ゾムは多分その何倍も辛いと思うで。精神汚染してぶっ倒れたやつに笑顔で話しかけられんねやから」
『！…じゃあ、やはり、迷惑かけないためにも引いたほうが…』
隊長の言葉は理解できる。
私だって傷つけた人が次の日何事もなかったかのように笑顔で話かけてこられたら辛い。
罪悪感が心を支配して、きっと思うだろう…いっその事恨んで欲しいって。
私はゾム様にそれをしてしまっているんじゃないか？
sha「アホ、逆やわ」
『えっ』
sha「もっとゾムに言い寄ったれ。アイツが耐えられへんくなってこっちを振り向いたらAの勝ちやぞ」
『！』
だからめげずに諦めんなよ、と私の頭を強く撫でた。
sha「…ゾムってな、Aはまだ分からへんと思うけど。結構繊細な奴なんやで」
『えっ、ゾム様が？』
sha「おん、たまに部下に度の過ぎた悪戯して怪我させてしもたら反省して落ち込んどるわ」
『へえ、意外です。もっと暴君みたいなイメージがあったので』
よく食害で幹部の皆さんを苦しめているの目にしていたから、はちゃめちゃなドSなんだろうなぁって思っていたから。
ゾム様が落ち込んでいる姿を想像して失礼ながら笑ってしまった。
sha「…ああ見えてな、結構優しいねんで？…あとめっちゃ臆病」
『えー？そうでしょうか？優しいのは承知していますが』
sha「いずれ分かるわ、Aも」
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アリウサパン?(プロフ) - コメント失礼します！「しない」でお願いします！ (2020年8月3日 1時) (
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青葉２号(プロフ) - コメント失礼します！悩みましたが、『する』に一票入れさせていただきます！ (2020年8月3日 1時) (レス) id: 5284f259f4 (このIDを非表示/違反報告)
明莉(プロフ) - コメント失礼します！しない！でお願いします！ (2020年8月3日 1時) (レス) id: 97974cb528 (このIDを非表示/違反報告)
きずな(プロフ) - コメント失礼します。しない一択で！ (2020年8月3日 0時) (レス) id: 9903ddc09e (このIDを非表示/違反報告)
たんこぶ - コメント失礼します。「しない」で投票させていただきます。 (2020年8月3日 0時) (レス) id: 6e4881c6a5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：にろ。 | 作成日時：2020年7月22日 3時
