９０話 ページ44
その日から私はゾム様を見かけたら声をかけまくった
『おはようございます！ゾム様！』
『そういえば任務お疲れ様です！お怪我ありませんでしたか？』
『ぺ神様からゾム様はナイフがお得意なんだと聞きました、実は私もナイフを今頑張っているんですよ！』
ゾム様は最初こそ目を見開いて戸惑っていたが、それも初日だけ。
数日経った今では私がゾム様の姿を視認する前にゾム様が私を見つけて声をかける前にその場から離れてしまい声をかけられない、という状況に陥りどうしようも出来なくなっていた。
今日こそは一緒に食べたかったのに。
『…今日もダメだった』
ゾム様に逃げられ、一人で寂しくご飯を食べる日が続いた。
やはり変な噂はすぐに広まり、ぺ神様や大先生、アル兄さんからも心配されるようになった
(アル兄さんに至っては、私がゾム様に好意を寄せているという勘違いをしていて「あんな男よりもっと素敵でAのことを大切にしてくれる人がいるよ」なんて言われた。)
sha「相変わらず、今日も一人で食ってんのか？」
『隊長！…まぁ友人もいないものですから』
入団して友人というものには恵まれなかった。
初日から幹部とご飯を食べよく絡んでいるせいか私と同僚や先輩達の間には深い溝が出来てしまっている。
【A＝エヴァディーンは第一軍団副隊長の妹だからコネがあって特別である】と周りの人からは思われてしまっていた
sha「ローレンスが心配しとったぞ」
『副隊長がですか…？』
sha「最近元気ないってな」
『あはは…』
確かに元気がない。
食欲も湧かない…それはきっとゾム様のことで堪えているからだろう…。
初日こそは反応してもらえたが、今となっては視界にすら入れてもらえない。
焼肉の件を謝りたいのにそれさえも出来ない状況に疲れてきていた
『やっぱり、引き下がった方がいいんでしょうか…？』
sha「…ゾムか？」
『……なんとか話を聞いてほしくて毎日頑張って話しかけようとするんですが、空振り続きで…。こんなに避けるってことは迷惑をかけているんじゃないかって思えてきてしまって…』
私を避けるせいで食堂でご飯が食べれないのかもしれない。
私に探されて、声をかけられてストレスが溜まっているのかも…
ゾム様を疲れさせていないだろうか？
そう思うと、声をかけるのを躊躇うようになってしまった
別に迷惑かけてまで元の関係に戻りたいんじゃない…
そりゃあ悲しいけれど、迷惑かけるぐらいなら引いたほうがマシだ。
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アリウサパン?(プロフ) - コメント失礼します！「しない」でお願いします！ (2020年8月3日 1時) (
レス) id: 870c94650e (このIDを非表示/違反報告)
青葉２号(プロフ) - コメント失礼します！悩みましたが、『する』に一票入れさせていただきます！ (2020年8月3日 1時) (レス) id: 5284f259f4 (このIDを非表示/違反報告)
明莉(プロフ) - コメント失礼します！しない！でお願いします！ (2020年8月3日 1時) (レス) id: 97974cb528 (このIDを非表示/違反報告)
きずな(プロフ) - コメント失礼します。しない一択で！ (2020年8月3日 0時) (レス) id: 9903ddc09e (このIDを非表示/違反報告)
たんこぶ - コメント失礼します。「しない」で投票させていただきます。 (2020年8月3日 0時) (レス) id: 6e4881c6a5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：にろ。 | 作成日時：2020年7月22日 3時
