８２話 ページ36
『そう、ですか…』
sn「精神安定剤は一時的なものやし強すぎるから過剰摂取できん…薬に頼らんと少しずつカウンセリングして直していくしか方法はないんよ」
『ッ…』
sn「言っとくけど、薬が切れても一緒…俺が教えても教えへんくても結局思い出してたよ」
ぺ神様は言った、向き合っていくしかないと。
それしか道は残されていないと…
『この、恐怖に、ですか…？』
sn「恐怖といっても結局は自分との戦いやからな、諦めるのは自由やけど当然もう復帰は出来ひんで」
『っ、前に進むしか道はないんですね…』
正直、この恐怖に立ち向かうほどの勇気がない。
飲み込まれて最終的に自ら命を絶つかもしれない、どのぐらいの期間かかるか分からないとぺ神様は言っていた。
半年？一年？もしくはそれ以上かもしれない…今の訓練を受けながら同時にこの恐怖に怯え続け絶えることが出来るだろうか…？
不安だけが胸を駆け巡る
『アル兄さんは、この事知って、いるんでしょうか…？』
sn「わからん、俺は幹部じゃないからそこらへんの情報まで把握できてへん。でも、お見舞いに来てへんからまだ伝えられてへんのちゃうかな」
『…！』
アル兄さんにはバレてはいけない。
兄さんにバレたらきっと第一軍団どころ除隊させられるに決まっている…
折角、自分がどうしたか答えが出かかっているのにそれを止めるわけにはいかない
『私、まだこの軍に居たいです』
sn「うん」
『まだ、隊長の背中、守れていない…！まだ、やりたい事いっぱいあるのに…！』
ナイフを極めたい、隊長と同じ武器を使いたい、昇格したい。
一度でいいから、ちゃんと兄さんに認められたい…私はもう自分の力で生きていけると。
sn「うん、そっか…じゃあ頑張らんとな」
『…はい』
心の中で一つの小さな炎が巻き上がった。
それは凄く暖かくて、恐怖なんか吹き飛ばしてしまうかもしれないほどの大きな希望。
ギュッと拳に力を入れると自然と震えがおさまった。
sn「…良かったわ、ちゃんと直す気になってくれたんやな」
『はい、…あ、そうだ…、ゾム様は大丈夫でしょうか？』
恐怖に怯えながらも頭の中でずっと考えていたこと。
私の記憶が正しければ、昨日ゾム様は精神崩壊する私に取り乱していた。
大先生やロボロさん、隊長が私を庇ってくれていたがゾム様は一人、責められたりしていないだろうか？
sn「…Aちゃん、変わってるな」
『えっ…』
sn「普通、自分に殺気向けた奴のことなんか心配せんやろ」
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アリウサパン?(プロフ) - コメント失礼します！「しない」でお願いします！ (2020年8月3日 1時) (
レス) id: 870c94650e (このIDを非表示/違反報告)
青葉２号(プロフ) - コメント失礼します！悩みましたが、『する』に一票入れさせていただきます！ (2020年8月3日 1時) (レス) id: 5284f259f4 (このIDを非表示/違反報告)
明莉(プロフ) - コメント失礼します！しない！でお願いします！ (2020年8月3日 1時) (レス) id: 97974cb528 (このIDを非表示/違反報告)
きずな(プロフ) - コメント失礼します。しない一択で！ (2020年8月3日 0時) (レス) id: 9903ddc09e (このIDを非表示/違反報告)
たんこぶ - コメント失礼します。「しない」で投票させていただきます。 (2020年8月3日 0時) (レス) id: 6e4881c6a5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：にろ。 | 作成日時：2020年7月22日 3時
