７３話 ページ27
でも私はもう大人なんだ、いつまで過去を見ていても変わらない。
今はアル兄さんもいるし、こうやって自分の価値を見出せてはいるから満足している(傷がどうこう言う人なんていないから)
『ッ！』
zm「あ、すまん…」
ボーッとお肉を頬張りながらそんなことを考えてると左頬に温かい感触が。
びっくりして見てみるとゾム様が私に手を伸ばしていた
zm「つい、触りたく、なって」
『あ、あぁ…良いですよ。触りますか？』
傷を触りたいと言う人なんて初めて見た。
アル兄さんにはよくこの傷のことで慰められ、触れられたりもしたがそれは兄であるから。
他の男の人に触られたことなんてなかったからびっくりしてついゾム様を睨んでしまった
zm「え、あ…、ええん？」
『はい、減るものでもないですし』
承認して、彼が頬に触れてくるのを大人しく待っているのだけれど一向に触ってくる気配などない。
ただ、戸惑う様に手を引いたり伸ばしたりしていた
『ほら、大丈夫ですから』
zm「ッ！」
焦ったい、逆にそんな躊躇われる方が待っているコッチとしては恥ずかしい。
ゾム様の手を掴んで私の左頬へと持っていく
頬に指が触れた瞬間、彼はビクッと大きく揺らしたが落ち着いた様子で私の傷を撫でている
zm「痛く、ないん？」
『はい、もうとっくの昔の傷ですから』
zm「そ、か…」
私の傷を見て腫れ物を扱うかの様に優しく傷を撫でている。
その表情はなんとも苦しそうな、何か思い詰めるような、そんな表情
『どうしてゾム様がそんな顔なさるんですか』
zm「えっ？！あ、いや…痛かってんやろうなぁって」
『まぁ、痛かったと思いますけど、覚えていないので…』
少しざらついた指が私の頬を滑る
そんな時間が数分続いた
sha「おうおう！お前ら何やってん？！」
zm「シャオロン！」
私とゾム様(特に触れていた指)を引き離そうとさっきまで隣で爆睡していた隊長が目を覚ました。
ゾム様の胸ぐらを掴み、やんのかよぉ！と呂律が回っていない舌でゾム様に牙を剥く
rb「おい！シャオロン！お前何やってんじゃあ！」
sha「うっさいねんチビ！ゾムがウチの大事な部下にセクハラしてたんや！」
rb「誰がチビじゃボケェ！誰やねん！シャオロンに酒飲ませたやつ！」
zm「セクっ？！してへんわ！」
sha「おぉん？顔赤いやんけ、自覚あるやろうが！」
離れろやぁ！とゾム様の腕を掴み引き離す。
そして私とゾム様の間に隊長が座るというなんとも微妙でよくわからない形に収まった。
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アリウサパン?(プロフ) - コメント失礼します！「しない」でお願いします！ (2020年8月3日 1時) (
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青葉２号(プロフ) - コメント失礼します！悩みましたが、『する』に一票入れさせていただきます！ (2020年8月3日 1時) (レス) id: 5284f259f4 (このIDを非表示/違反報告)
明莉(プロフ) - コメント失礼します！しない！でお願いします！ (2020年8月3日 1時) (レス) id: 97974cb528 (このIDを非表示/違反報告)
きずな(プロフ) - コメント失礼します。しない一択で！ (2020年8月3日 0時) (レス) id: 9903ddc09e (このIDを非表示/違反報告)
たんこぶ - コメント失礼します。「しない」で投票させていただきます。 (2020年8月3日 0時) (レス) id: 6e4881c6a5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：にろ。 | 作成日時：2020年7月22日 3時
