５４話 ページ8
隊長や他の幹部さん達とは良好的だったから調子に乗っていた、当たり前だと思っていた。
軍団を持っている幹部とは話が合うのが当たり前である…、向こうが合わせてくれているからだ。
部下である兵士とコミュニケーションを取る事も仕事のうちに過ぎない、でも目の前の彼はどうだ？
軍団を持っていない、軍団を率いている幹部のさらに上から指示をする方だ。
ある日突然、幹部三人から毎日同じ内容を言われ続けたらどう思うだろう？
先ほど書類が溜まっていると言っていた(多分これは私がしんぺい神様であると思っての愚痴だ)
きっとそれも原因の一つなんだ…
だとしても言いたい。
今日初めましての新人兵士にそんな敵意剥き出しで睨むってどうなんですか…。
重力で体が血につきそうな威圧感を受けながら、私の中で納得いかない部分が多くあった
何とか体を立て直し、止まっていた呼吸を再開させる
『あの…一体何のことでしょうか…』
tn「しらばっくれんなよ、お前の手口はわかってんねや」
ちょっと、話が通じない。
金？名誉？なんだそれ？そんなものには興味がない。
確かに昇格はしたい、でもそれは自分の今後の生活や私欲のために稼ぎたいからで、そんな国家の金などに興味はない。
ここでアル兄さんと会えた、凄く素敵な上司にも恵まれた、これ以上何を望む必要がある？
tn「どうせ見抜かれたからそう言ってるだけやろ…女なんて所詮そんな生き物やわ」
鼻で笑い、冷たい瞳で私を見下げる書記長様。
このお方に気に入られないければ出世など到底出来ないだろう…だとしても、少し彼の言葉が聞き捨てならなかった。
『失礼ながら書記長様。貴方がおっしゃった名誉やお金なんて私は興味ありません。』
女を全て一括りで考えて貰っては困る。
そりゃあ世の中金である、金と権力が全ての世界。
だとしても私を育ててくれたおばさんの様に、利益を求めず愛をくれる人だってたくさんいるはずだ
tn「どうだかな」
『書記長様は、さぞ、女運がついてらして無いんでしょうね』
tn「…あん？」
先ほどの威圧が強くなった様な気がしたが、心は晴れやかだった。
これで夢に見た昇格の道は途絶えてしまった…きっと明日には第一軍団への移動するよう書類が届く。
協力してくれていた隊長達には申し訳ないが、だけどこれで良い…
男社会で生きる女として、言える事は言えたんだ。
その時急に医務室の扉が開いた
sha「A〜逃げてへんかぁ！」
あの、空気読みません？隊長…
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1836人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「wrwrd」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
アリウサパン?(プロフ) - コメント失礼します！「しない」でお願いします！ (2020年8月3日 1時) (
レス) id: 870c94650e (このIDを非表示/違反報告)
青葉２号(プロフ) - コメント失礼します！悩みましたが、『する』に一票入れさせていただきます！ (2020年8月3日 1時) (レス) id: 5284f259f4 (このIDを非表示/違反報告)
明莉(プロフ) - コメント失礼します！しない！でお願いします！ (2020年8月3日 1時) (レス) id: 97974cb528 (このIDを非表示/違反報告)
きずな(プロフ) - コメント失礼します。しない一択で！ (2020年8月3日 0時) (レス) id: 9903ddc09e (このIDを非表示/違反報告)
たんこぶ - コメント失礼します。「しない」で投票させていただきます。 (2020年8月3日 0時) (レス) id: 6e4881c6a5 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：にろ。 | 作成日時：2020年7月22日 3時
