６５話 ページ19
ショッピさんは吸っていたタバコを灰皿に押し付けて、わざわざ私の隣へ来て謝っている
shp「泣くとは思ってへんかった、ホンマごめんな。やり過ぎたわ」
『っ、いえ…いいんです…よくからかわれるので』
先ほどの煽り全開の硬い口調ではなく、砕けた関西弁を使うショッピさん。
その顔は先ほど見せた表情とは真逆の表情、本気で焦って私を宥めにきていた
隊長からも、ぺ神様からも、大先生からもよくからかわれる。
自分が揶揄いやすい性格なのは理解していたが、流石にちょっと堪えてしまう
shp「…ただ、Aと早く親しくなりたかっただけやねん」
『そう、ですか…』
やはり自分は単純なのだろうか？少し悔しいという気持ちがなくなった。
でもまぁ、仲良くなりたいと言われて嬉しくない人なんている訳が無い
そう思うと流れていた涙が止まった
shp「…俺と、大先生みたいに気軽に喋ってくれます？」
ショッピさんの表情は少し不安そうな、そんな表情。
断れるのが怖いのか、少し瞳の奥が揺れていた
さっきまであんな余裕そうだったのに、こんな顔も出来る人なんだ。
『もちろんです、そう言って頂けて嬉しいですよ』
ut「Aちゃん優しッ！！もっとガツンと言った方がええんちゃう？！」
『えぇ？！』
shp「おい、いらん野次飛ばすなや」
ut「…なぁ、ショッピくん…次俺が泣きそうやわ」
勝手に泣いといてください、と大先生を完全にスルーしタバコに火をつけるショッピさん。
コントみたいな二人のやり取りに思わず笑ってしまった
ut「Aちゃんまで？！あかん！泣きそう！」
shp「そんなん言って泣かへんやん」
『仲良いんですね』
shp「いや、上辺だけの関係なんで」
ut「そんな体だけ、みたいな感じで言うのやめて！」
二人の会話を楽しく聞きながら再びお肉を食べ始めようとした時、どこからか視線を感じた。
私は鈍感な方じゃないけれど、明らかに私だけを見ている様なそんな視線
『？』
キョロキョロと辺りを見るが誰ひとり私を見ている人はいない。
隊長もロボロさんもコネシマ様もゾム様も、目の前にいるショッピさんも大先生も。
みんなそれぞれ、ワイワイと騒いでいる
『…あれ、でも、どっかで感じたような…』
そういえば最近になってよくこういった視線を感じることが多くなった様な気がする。
ナイフを振ってたり、走り込みをしている時に度々感じていた。
でも、別に嫌な視線じゃない
なんだか見守ってくれている様で、落ち着くのだ。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1836人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「wrwrd」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
アリウサパン?(プロフ) - コメント失礼します！「しない」でお願いします！ (2020年8月3日 1時) (
レス) id: 870c94650e (このIDを非表示/違反報告)
青葉２号(プロフ) - コメント失礼します！悩みましたが、『する』に一票入れさせていただきます！ (2020年8月3日 1時) (レス) id: 5284f259f4 (このIDを非表示/違反報告)
明莉(プロフ) - コメント失礼します！しない！でお願いします！ (2020年8月3日 1時) (レス) id: 97974cb528 (このIDを非表示/違反報告)
きずな(プロフ) - コメント失礼します。しない一択で！ (2020年8月3日 0時) (レス) id: 9903ddc09e (このIDを非表示/違反報告)
たんこぶ - コメント失礼します。「しない」で投票させていただきます。 (2020年8月3日 0時) (レス) id: 6e4881c6a5 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：にろ。 | 作成日時：2020年7月22日 3時
