６０話 ページ14
sha「もうここまで来たから引けへんやん」
『そ、そうですけど…』
sha「この先に幹部がおんのに顔も見せずに帰んのか？」
『そ、それはズルくないです？！』
その言い方、本当ずるい。
私が断れない様に他の幹部を出すのは反則じゃないですかね？
隊長にそんな事を言われてしまうと断れる筈もなく、渋々女性の後へ付いていく
「また何かありましたらお呼び下さい」と深く一礼して去っていく女性。
ああ、本当にこの扉の先に幹部がいるんだ…しかもプライベートである
sha「しゃ、行くで」
『あ、まだ心の準備がっ！』
出来てないんですけど、と言い終わる前に扉を開ける隊長。
半分諦めかけた状態で恐る恐る中へ入る
？「シャオさん、遅いっすよ」
？「で、で？Aちゃんってどの子ですか？！」
明らかに聞いた事ない声が聞こえ心臓が縮む。
なんの前触れ無しに隊長が私の背中を押すと、目の前には全身紫色と瓶底眼鏡の男性が二人。
二つの双眼が私を捉えていた
『あ、あの…え、と』
頭の中で必死にセレモニーの自己紹介を思い出す。
紫の人は、ああ…そうそう気怠げな瞳が特徴的な第六軍団のショッピ様(以下shp)。
瓶底眼鏡の人は、最後に自己紹介して他の幹部から茶化されていたチーノ様だったはず(以下ci)。
『お初にお目にかかります、A＝エヴァディーンです。第五軍団に所属しております』
考えるよりも言葉が出てきた。
敬礼を忘れず深く頭を下げる
sha「ほら、会いたいって言っとったやろ、どうや？」
ci「なんか、思ったよりちんちくりんですね」
『…はい？』
頭上から聞こえたちんちくりん、という言葉。
相手が幹部なのを忘れて思わず聞き返してしまった(隊長が爆笑している声でかき消されたかと思うが)
shp「別に俺は会いたいなんて言ってないっすけど…。どーも、ショッピです」
ci「チーノやで、知ってると思うけど」
軽く会釈するショッピ様と元気に挨拶するチーノ様。
セレモニーの時も見て思ったがやはり二人にはまだ幼さが残っている顔立ちだ。
テンションが真逆に近い二人に戸惑う私。
助けを求めようと隊長を見ると彼はもうそこにはおらず、席に座って肉を焼いているではないか。
いやいや、あなたが連れてきたんだからこの空気なんとかするべきでしょう？！
shp「あー、とりあえず席座ります？」
『えっ、あ、はい！』
ci「緊張せんくてええで、俺ら以外に幹部おるし！」
いや、逆に安心なんて出来る筈がない。
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アリウサパン?(プロフ) - コメント失礼します！「しない」でお願いします！ (2020年8月3日 1時) (
レス) id: 870c94650e (このIDを非表示/違反報告)
青葉２号(プロフ) - コメント失礼します！悩みましたが、『する』に一票入れさせていただきます！ (2020年8月3日 1時) (レス) id: 5284f259f4 (このIDを非表示/違反報告)
明莉(プロフ) - コメント失礼します！しない！でお願いします！ (2020年8月3日 1時) (レス) id: 97974cb528 (このIDを非表示/違反報告)
きずな(プロフ) - コメント失礼します。しない一択で！ (2020年8月3日 0時) (レス) id: 9903ddc09e (このIDを非表示/違反報告)
たんこぶ - コメント失礼します。「しない」で投票させていただきます。 (2020年8月3日 0時) (レス) id: 6e4881c6a5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：にろ。 | 作成日時：2020年7月22日 3時
