４６話 ページ49
ar「うん、いい子だねA」
兄は私の頭を優しく撫でて満足げに笑った。
殺気が徐々に弱くなり、真っ青だった周りの人の顔色が良くなっていく
うん、良かった。これでいいんだ。
ar「邪魔が入ったから移動の話はまた今度にしよっか。ご飯の続き、食べよう？」
『う、うん』
ar「ってわけですからお引き取り願っていいですか？ゾム隊長」
zm「…、……おん」
チラッとゾム様を見る
彼は少し驚いた様に私達を見ていて、その後俯き気味に人混みの中に消えてしまった。
『！』
その時、フードの中から見える瞳が少し揺れていたのが見えてしまい、罪悪感に駆られてしまう。
きっとゾム様は私のためを思って兄さんから私を庇ってくれたのに、最終的に兄さんの元へ戻り口を挟んでくれたゾム様のことなど考えず自分のことを守ってしまった。
ゾム様が消えたところには先ほど会ったロボロさんと大先生が心配そうにこちらを見ていた
大丈夫です、と目でアイコンタクトを送ると不安げに眉を潜めながらもゾム様の後に続き人混みへ姿を消す
再び違う意味でザワザワし出した食堂、目の前には冷めた食べかけの特盛りオムライスが。
ar「A、そのオムライス美味しそうだね」
『え、あ…うん。美味しいよ』
ar「…オムライスを見てるとさ、昔一緒に食べた母さんのオムライス思い出すね」
『！…うん、そうだね…』
おばさんが良く作ってくれたオムライス。
ここの食堂のオムライスも美味しいが、やはりあのオムライスには敵わない。
アル兄さんの顔色を伺いながら話を合わせる
だからと言って別にアル兄さんが怖いとか嫌いだとかそんなんじゃない。
本当はちゃんと兄さんの気持ちもわかっている
私のためを思って本気で心配してくれてることや、第五軍団からの移動だって私に傷ついて欲しくないから。
納得いかなかったりすると威圧感を放って先ほどの様に強制的に従わせようとする、でもそれは私が本当に危ないことをしようとした時にだけ。
私だって可愛い妹か弟がいて、なにか危ないことをしようとしていた場合、どんな手を使ってでも止めるだろう。
兄さんの場合はそれが武力行使になっただけ。
本当に心配で危ないことをして欲しくないから故なのもわかっていた
ar「暴走しちゃって、殺気放っちゃってごめんね」
『ううん、気にしないで』
Aに当たり過ぎた、と本当に申し訳なさそうに眉を下げて謝る兄を嫌いになることはできない。
でも素直に兄さんの言うことに従う事もしない。
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すみれいん(プロフ) - にろ。さん» もうrbrのそのPCで主の過去を調べてもう全てを解き明かしてくれよぉぉぉともうハラハラですよ！ (2020年7月23日 18時) (
レス) id: a715f4eb82 (このIDを非表示/違反報告)
ひひゃは - うぃ↑ああ↓（下に同じく） (2020年7月21日 20時) (レス) id: 2e0228b2c8 (このIDを非表示/違反報告)
アズライト@pitter - ぅ…うぇああああああああああああああああ！（下に同じく） (2020年7月21日 20時) (レス) id: 398b65f064 (このIDを非表示/違反報告)
蓮 - ……うわわわわワァァァァーー(謎のノリに乗りたかった。) (2020年7月21日 16時) (レス) id: ce94435e90 (このIDを非表示/違反報告)
クラロピ - わぁーお(ﾎﾟｶｰﾝ) (2020年7月21日 12時) (レス) id: 6ed93c7e9a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：にろ。 | 作成日時：2020年7月15日 1時
