４５話 ページ48
手を掴まれた力が強くなる。
ドクンドクンと波打つ心臓が鳴り止まない、周りの人は何事だと騒めき始めた
目の前にあるゾム様の背中
…あ、あれ…？この光景、前もどこかで見た事ある様な、そんな光景。
懐かしい、様な……、でも…どこだっけ？
ar「気のせいじゃないですか？そんな強く叱った訳ではないですけれども」
zm「はえ〜、自覚ないって怖いな。叱ったって喧嘩やないやんけ…、まぁ自分のことしか見えてへんねやろうな」
ar「それはゾム隊長じゃないでしょうか？いちいち兄妹喧嘩に首を突っ込むなんて第三軍団はお暇なんですか？」
zm「あ？」
『に、兄さんっ！』
アル兄さんのゾム様を煽る様な口調に血の気がなくなる。
副隊長が他の軍団のことを言うなんて、しかも幹部相手になんでそんな喧嘩腰なわけ？！
『ゾ、ゾム様！私の兄が御無礼をっ！』
zm「Aは黙っとき、まだ震えてるやろ」
『ッ…！』
大丈夫やから、と手を離し頭を撫でてくる
以前、食堂で話した時からは想像できない様な優しさに思わず目を見開いて彼を見上げる
あまりに撫でる手付きが優しいものだからビックリして固まってしまった。
ar「妹の兄の前でセクハラするの辞めてくれません？なんでAも抵抗しない訳？」
『えっ…そ、それ…は』
抵抗？別に嫌ではないし、幹部相手に手を払い除ける事なんてできるはずが無い。
兄さんは冷たい笑みをゾム様から今度は私へ向けた。
…兄さんの、あの貼り付けた様な冷たい笑顔…怖い…
zm「これをセクハラっていうとか頭おかしいんちゃうか、どこがセクハラやねん。A嫌がってへんやろが」
ar「新人が幹部に対して抵抗できる訳ないでしょう？無理して我慢しているって見えないんですか？」
もう大丈夫だからね、と席を立ち私の手を掴むアル兄さん。
掴まれた瞬間、ピリッとした痛みが掌を襲う(でもほんの一瞬)
zm「おい、殺気だしながら近寄ってくんなや」
ar「これは俺とAの問題でしょう、…俺達の問題に第三者が口を挟んでくんなよ」
『ッ！…に、兄さん！ごめんなさい！！』
アル兄さんの口調が変わった、もうすぐ沸点に到達してしまうんだろう。
そうなればゾム様だけでなくここにいいる人や、午後から兄さんに訓練してもらう人、大先生、そして私にまで被害が被る。
それだけは絶対にダメだ！！
ゾム様の背後からアル兄さんの横へ急いで移動する
私に当てられる兄さんの殺気に耐えながら震えて立つのもやっとな体を足で踏ん張って支える。
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すみれいん(プロフ) - にろ。さん» もうrbrのそのPCで主の過去を調べてもう全てを解き明かしてくれよぉぉぉともうハラハラですよ！ (2020年7月23日 18時) (
レス) id: a715f4eb82 (このIDを非表示/違反報告)
ひひゃは - うぃ↑ああ↓（下に同じく） (2020年7月21日 20時) (レス) id: 2e0228b2c8 (このIDを非表示/違反報告)
アズライト@pitter - ぅ…うぇああああああああああああああああ！（下に同じく） (2020年7月21日 20時) (レス) id: 398b65f064 (このIDを非表示/違反報告)
蓮 - ……うわわわわワァァァァーー(謎のノリに乗りたかった。) (2020年7月21日 16時) (レス) id: ce94435e90 (このIDを非表示/違反報告)
クラロピ - わぁーお(ﾎﾟｶｰﾝ) (2020年7月21日 12時) (レス) id: 6ed93c7e9a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：にろ。 | 作成日時：2020年7月15日 1時
