４１話 ページ44
大先生の言葉にドクンと胸が波打つ
わかっていた、出来の良い兄を持つ場合、自分と兄さんを比べられるって事ぐらい。
わかっていた、のに…
『あ、はは…私は兄さんの様な才能はないですよ〜』
rb「大先生！言葉選べや！！」
ut「あ、ちゃ、ちゃうねん！！ちゃうから！そういう意味で言ったんやないで！？」
『わかってますよ』
悔しさを押し込み二人に笑顔を向ける。
大先生が悪気があって言ったんじゃないってことも知っていた。
自分に才能がないのは自分のせい…
アル兄さんは副隊長なんだ、妹も期待されるのが普通だろう。
兄さんも、大先生も、シャオロン隊長も悪くない
『シャオロン隊長が勧めてくれたんです、ナイフが向いてるんじゃない？って』
ああ、最低だ私。
剣の才能がなかったのは自分の努力不足のせいなのに…
辱めを受けたくないから隊長が勧めたんだってことをわざわざいうなんて。
自分の責任なのに、隊長にそれを押し付けるとか、マジ性格悪い…
ut「へえ、そうやったんや。ホンマ悪気ないで？マジでごめんやで」
『気にしないで下さい！私別に兄さんの様になりたいわけじゃないですから』
rb「そういえばAって、なんで第五軍団に入ったん？」
『難しい質問ですね』
何故第五？と、初日にコネシマ様にも聞かれた質問。
それは第一希望である第四軍団に断られて、それでも女だからあまりハードじゃない第一軍団に行くと思ってたらまさかの第五軍団で。
何故私が第五軍団に選ばれたのか不明だった。
女が第五軍団に入ることは異例なのだろうか、おかしいのだろうか？
配属が決まった時は不安だったけど、今は隊長も副隊長もよくしてくれるし不満はない。
寧ろ今は第五軍団じゃないと嫌なのだ
『最初は私も何故ここなのかと分からなくて、ただがむしゃらに訓練してたんです。まぁ、今もその質問の答えを見つけ出す事は出来ないんですけれど…でも、いつか絶対答えが分かる時が来ると思うんですよ、だからそれまでは第五軍団に在籍したいと思ってるんです！』
そういうとロボロさんは少し安心した様に「そうか」とだけ呟いた。
『ただ、総統様が私を第一軍団へ移して見るべきではないかとおっしゃられているそうで…』
ut「えっ、マジで？」
『えっ…』
rb「オイ！お前んとこの事情やんけ！なんで隊長が把握漏れしてんねん！」
ロボロさんが突っこむ。
いや、まさしくその通りである
ut「ちゃうねん！そういうのは全部アルデルトに任せてんねんって！」
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すみれいん(プロフ) - にろ。さん» もうrbrのそのPCで主の過去を調べてもう全てを解き明かしてくれよぉぉぉともうハラハラですよ！ (2020年7月23日 18時) (
レス) id: a715f4eb82 (このIDを非表示/違反報告)
ひひゃは - うぃ↑ああ↓（下に同じく） (2020年7月21日 20時) (レス) id: 2e0228b2c8 (このIDを非表示/違反報告)
アズライト@pitter - ぅ…うぇああああああああああああああああ！（下に同じく） (2020年7月21日 20時) (レス) id: 398b65f064 (このIDを非表示/違反報告)
蓮 - ……うわわわわワァァァァーー(謎のノリに乗りたかった。) (2020年7月21日 16時) (レス) id: ce94435e90 (このIDを非表示/違反報告)
クラロピ - わぁーお(ﾎﾟｶｰﾝ) (2020年7月21日 12時) (レス) id: 6ed93c7e9a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：にろ。 | 作成日時：2020年7月15日 1時
