４０話 ページ43
『はぁっ、はぁっ…、』
「もっと腰に力入れろ！腕を落とすな！」
『は、はいっ！』
１、２、３とナイフを持ち素振りをする。
先輩から喝を入れられもう一度一から数え直す
シャオロン隊長からナイフを勧められやってみているものの上手くいかない。
もう一週間になるのだけれど未だに基本の素振りの練習をさせられている
『く、そっ』
悔しい、同僚の数人はもう次の段階へ移っているのに。
同僚達が対人戦を模してナイフの扱い方や持ち方を先輩に教わっている横で私は必死に一人でナイフを振っていた。
悔しい、悔しい！！
すぐ出来ると思って調子に乗っていた。
あんな刃渡り1７cmにも満たない刃物の扱いがこんな難しいなんて、体力がこんなにも必要だなんて…
舐めてかかっていた、これも全部自分のせいだ。
ひとり、悔しい思いを糧に必死に同じ動きを体に叩き込む。
ハッキリ言ってナイフは向いていないんんじゃないだろうか、そう思う日もあった。
でも隊長の言葉を信じてる、隊長の期待に応えたい
「時間だ、午前の訓練はここまで。各自昼食を取ってこい」
「「『ありがとうございました！』」」
朝の訓練からずっとナイフを振っていた。
こんなにナイフを振っているのに私の体は覚えが悪いのかまだ馴染んでいない。
こうなったら、夜行で特訓するしかないかなぁ…、呑気に家でドラマとかみている暇なかったわ
『ナイフってこんなに難しいんだ』
手に未だ馴染まないナイフを見る。
このナイフで私はどれだけの人を殺すことが出来るんだろう、どれだけこの小さなナイフに自分の想いを詰め込める？
今のままだと隊長の背中以前に自分のことも護れない。
このままじゃ、ダメだ
第一軍団のこともまだ解決していない。
アル兄さんから声をかけられることが幾度かあったが全てスルーしている
兄さんに会ったらどうせ第五軍団のことを永遠にグチグチ言われ続けられるだけなんだから、そんなの美味しいご飯だって不味くなっちゃう！
『私も、ご飯食べに行こう…』
ナイフをホルダーにしまい食堂へと向かった。
・
「Aちゃん！」
今日は何を食べようかなと考えていると後ろか声をかけられた。
たった数日話していないだけでこんなにも緊張するものだろうか
『だ、大先生！ロボロさん！！』
rb「久々やなぁ！元気か？ボロボロやん」
『えへへ、今やっと武器を持たせてもらえたところなんですよ！』
ut「へぇ、ナイフかぁ。てっきり兄貴と一緒で剣やと思っとったわ」
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すみれいん(プロフ) - にろ。さん» もうrbrのそのPCで主の過去を調べてもう全てを解き明かしてくれよぉぉぉともうハラハラですよ！ (2020年7月23日 18時) (
レス) id: a715f4eb82 (このIDを非表示/違反報告)
ひひゃは - うぃ↑ああ↓（下に同じく） (2020年7月21日 20時) (レス) id: 2e0228b2c8 (このIDを非表示/違反報告)
アズライト@pitter - ぅ…うぇああああああああああああああああ！（下に同じく） (2020年7月21日 20時) (レス) id: 398b65f064 (このIDを非表示/違反報告)
蓮 - ……うわわわわワァァァァーー(謎のノリに乗りたかった。) (2020年7月21日 16時) (レス) id: ce94435e90 (このIDを非表示/違反報告)
クラロピ - わぁーお(ﾎﾟｶｰﾝ) (2020年7月21日 12時) (レス) id: 6ed93c7e9a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：にろ。 | 作成日時：2020年7月15日 1時
