２話 ページ5
指揮台に立っていたのは綺麗なレモン色の金髪に赤色の瞳。
一瞬にして騒めいていた広場が静かになる
なんだ、この重圧は。
一言話しただけなのにこの広場を支配するのには容易なほどの威圧感。
隣の男性から固唾を吞む音だって聞こえるほど静かだった。
訓練中に何度も何度も見た名前。
【グルッペン・フューラー】
この我々国を牛耳ている人物、圧倒的なカリスマを持ち僅か数年で我々国を経済国にまでした天才。
この国の総統陛下である
しかし指揮台に立っているのは総統陛下だけではない。
黒髪にメガネをかけその瞳はまるで何かを見定めるように冷たい
高身長で春先だというのに首に赤いマフラーを巻いている男性…
総統陛下をこの目で見るのも初めてなのに、まさか陛下の右腕で書記長のトントン様までお目に掛かることになるとは。
二人の重圧に広場が心なしかある一つの戦場のように感じて冷や汗が背中を伝った。
中には震えて神に祈りを捧げている人もいる。
私もそのうちの一人である
どうか、どうか目を付けられませんように！
gr「やあやあ皆の諸君、おはよう！私の名はグルッペン・フューラー。ここに集った諸君を心から歓迎したい」
突然始まった総統による演説に皆、戸惑いを隠しきれない。
だって演説を始める時間は１時間後なのだ、今じゃない。
『！』
一人ひとりの顔を眺めるようにゆっくりと視線をずらす総統、一瞬、目が合ったような気がした。
結構距離が離れていてもわかるほどの強い紅、私はその瞳に釘付けであった。
tn「グルさん、それだけじゃ分からへんやろ。なんで今俺たちがここにおるんか説明したらな」
gr「…と、とんち。俺は記憶喪失で内容が吹っ飛んでしまったようだ」
tn「ちゃんと必要最低限の演説ぐらいは覚えとけって言っといたやろ！」
何百人といる前でまるで親友とお話ししてるような口ぶりで話し出すトップの二人
これには私含める新兵も目を丸くさせ驚いていた
tn「とりあえず、簡単に説明するわ。今おる新兵が今年入隊する、他の数百人の遅れてきたやつは必要ない。時間通りに来るなんてそんなアホな奴がおるか。戦場は常に緊迫してる状態や…時間にルーズなやつはすぐ死ぬ。大人しく家に帰って両親に泣きついとき」
トントン様の刺のある言葉がスピーカーを通じて広場に広がる
どうやら最後の一文は塀の向こう側にいる運悪く城に入れなかった数百人の兵士に言っているんだろう…外壁から何やら口論の声が上がっていた
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すみれいん(プロフ) - にろ。さん» もうrbrのそのPCで主の過去を調べてもう全てを解き明かしてくれよぉぉぉともうハラハラですよ！ (2020年7月23日 18時) (
レス) id: a715f4eb82 (このIDを非表示/違反報告)
ひひゃは - うぃ↑ああ↓（下に同じく） (2020年7月21日 20時) (レス) id: 2e0228b2c8 (このIDを非表示/違反報告)
アズライト@pitter - ぅ…うぇああああああああああああああああ！（下に同じく） (2020年7月21日 20時) (レス) id: 398b65f064 (このIDを非表示/違反報告)
蓮 - ……うわわわわワァァァァーー(謎のノリに乗りたかった。) (2020年7月21日 16時) (レス) id: ce94435e90 (このIDを非表示/違反報告)
クラロピ - わぁーお(ﾎﾟｶｰﾝ) (2020年7月21日 12時) (レス) id: 6ed93c7e9a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：にろ。 | 作成日時：2020年7月15日 1時
