33話 ページ36
ar「Aはどこの軍団所属になったの?」
『第五軍団、シャオロン隊長の軍だよ』
ar「…は」
ねえ、聞いてよ兄さん…隊長に毎日褒められるんだ!
よくやったって、上手に立ち回れたら頭を撫でてくれるんだ!
副隊長も筋がいいってこの前褒めてくれたんだよ、ねえ兄さん。
『泣いてるの?』
ar「ッ、A…」
私はただ、驚いた。
なんで兄さんが泣いているのかわからない、目を細めて泣くのを我慢している…涙が溢れちゃってるよ、兄さん…。
ar「なんで、なんで…よりによって、第五軍団なの…?」
『…え』
喜んで泣いてくれてるかと思っていたのに、真実は違った。
兄さんは第一軍団の副隊長だから、妹が軍に貢献できて、立派になって嬉しいはずでしょう?
どうしてそんな悲しそうなの?褒めてよ、ここにきて一週間だけど結構いい成績残せてて昇格も夢じゃないんだよ…?
ar「
『そ、れは…理解してる』
ar「だったら分かるよね、兄さんがお前に言いたいこと」
『…わからないよ』
なんでそんな苦しそうなの?
私の知っている兄さんは、私がやることひとつひとつを褒めてくれて自分のことの様に喜んでくれるお兄ちゃんなのに。
私が第五軍団でどれだけ頑張ってるか聞いてたでしょう?
なのになんで私を第五軍団から引き離そうとするの?
『私は、…第五軍団がいい』
ar「っダメだ!!…第五軍団なんて、あんな何度命があっても足りない様なところ…っ!」
『どうして、ねぇ』
ar「父さんと母さんが喜んでると思う?」
『ッ…!!』
兄さんは軍人だからわかってくれると思っていた
兄さんはズルい、おじさんとおばさんの名前を出すなんて、私が反論できるはずないのに!
久しぶりの再会で嬉しかったのに、今じゃそんな兄さんが嫌で嫌でたまらない。
ar「よく考えてよ、A…。もし俺が第五後軍団に入っていたとして戦争するたびに前衛に行かないといけない…Aは、どう思う?」
『兄さんが、傷つくのは嫌』
そんなの当たり前じゃないか、兄さんが怪我するのも血を流すのも耐えられない。
だからって、今の私の居場所は第五軍団で兄さんはその上官じゃない
ar「だったら、俺の気持ちも分かるよね?A」
『っ、少し考えたい。再開してすぐそんなこと言われると思わなかった。気持ちが整理できてないの…時間を下さい』
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すみれいん(プロフ) - にろ。さん» もうrbrのそのPCで主の過去を調べてもう全てを解き明かしてくれよぉぉぉともうハラハラですよ! (2020年7月23日 18時) (レス) id: a715f4eb82 (このIDを非表示/違反報告)
ひひゃは - うぃ↑ああ↓(下に同じく) (2020年7月21日 20時) (レス) id: 2e0228b2c8 (このIDを非表示/違反報告)
アズライト@pitter - ぅ…うぇああああああああああああああああ!(下に同じく) (2020年7月21日 20時) (レス) id: 398b65f064 (このIDを非表示/違反報告)
蓮 - ……うわわわわワァァァァーー(謎のノリに乗りたかった。) (2020年7月21日 16時) (レス) id: ce94435e90 (このIDを非表示/違反報告)
クラロピ - わぁーお(ポカーン) (2020年7月21日 12時) (レス) id: 6ed93c7e9a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:にろ。 | 作成日時:2020年7月15日 1時