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17話 ページ20

聞こえた声は作られた様なカッコいい声だった。
でも、ちょっと中性的な高い声


sha「大先生!変な誤解だけはすんなよ?」
ut「シャ、シャオちゃん!!あかんやん!こんな可愛らしい子泣かしたら!」
sha「だから泣かしてへんわっ!」


大先生、セレモニーで鬱と自己紹介していた、スーツがヨレヨレの女性の影が強い人だ。
覚え方が最低であるが、初日で幹部の名前と顔を一致させるにはこれぐらい特徴を見つけないと覚えられないのである(記憶力がすこぶる良いわけではないから)


ut「大丈夫か?シャオちゃんを目の前にしたら言いたいことも言えへんやろ?僕が話聞くで?」
『えっ!』


突然涙を拭っていた手を退けられて覗き込まれる。
その顔はあのセレモニーで見せていたフニャッとした柔らかい笑みを浮かべている
その顔が綺麗すぎて心がドキッと跳ねた。

女の人が夢中になる気持ちがわかる様な気がする…
手のとり方や宥め方、話の進め方が女心をわかっている様に慣れてらっしゃる…!


sha「離せや!別に俺が泣かしたんちゃうわ!なぁ、A?」
『えっ?!は、はい!シャオロン様は寧ろ泣いている私を宥めてくれたんです!』
ut「Aちゃんって言うんや、可愛い名前やね。僕は鬱やで、大先生でもええけど」
sha「俺の部下を口説くな!」


シャオロン様に腕を強引に掴まれて鬱様の視界から隠される。
初日だと言うのに何故こうも幹部の人と絡むことが多いのだろうか?


ut「で、なんでAちゃんは泣いてたの?」
『あ、その…』
sha「俺がAの気持ちとか考えず飯に誘ったからや」
ut「えっ、シャオちゃんが自分から誘うとかマジなに?!めずらし!」
『え!』
sha「うっさいねん!俺だって一人や二人誘うわボケ!」
ut「あぁん、ちゅめたい…」


はっはっは!とシャオロン様の煽りにしょんぼりする鬱様。
でも二人とも楽しそうに笑い笑い合ってる…仲良いんだなぁ!


『ふふっ』


私はそんな微笑ましい光景に思わず笑ってしまった。
二人して私の方を見て目を大きく見開いている

ああ、しまった。やってしまった。
この人達は、同僚でも友達でもないのだ。
私とは月とスッポン、国をまとめている幹部なのだ


『も、申し訳ございま、…!』


顔から血の気が引く。
頭を90度以上深く下げる
でも、彼らからは罵倒や注意の声じゃなかった。
後頭部を撫でられている様な感触に?が頭の中に浮かんだ


『あ、あの?』
ut「あっすまん!つい、なんか撫でたくなってしもうて」

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すみれいん(プロフ) - にろ。さん» もうrbrのそのPCで主の過去を調べてもう全てを解き明かしてくれよぉぉぉともうハラハラですよ! (2020年7月23日 18時) (レス) id: a715f4eb82 (このIDを非表示/違反報告)
ひひゃは - うぃ↑ああ↓(下に同じく) (2020年7月21日 20時) (レス) id: 2e0228b2c8 (このIDを非表示/違反報告)
アズライト@pitter - ぅ…うぇああああああああああああああああ!(下に同じく) (2020年7月21日 20時) (レス) id: 398b65f064 (このIDを非表示/違反報告)
- ……うわわわわワァァァァーー(謎のノリに乗りたかった。) (2020年7月21日 16時) (レス) id: ce94435e90 (このIDを非表示/違反報告)
クラロピ - わぁーお(ポカーン) (2020年7月21日 12時) (レス) id: 6ed93c7e9a (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:にろ。 | 作成日時:2020年7月15日 1時

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