16話 ページ19
『はぁっ?!』
思わず声が出てしまいとっさに口を押さえる。
どうやら周りがザワザワしていて助かったようだ…
シャオロン様は足を止めて眉を寄せている
ちょ、ちょっと待って!待ってくれ!!
そんな当たり前やん?みたいな顔をして首を傾けないで欲しい!
全然当たり前じゃない!普通じゃないんですよ!!シャオロン様ァ!!
『あ、あれぇ?聞き間違いでしょうか?私、今【幹部】と聞こえたんですけれども…』
sha「そう言ったからな。聞き間違いちゃうで」
はえー…やっぱり私の耳は正常だった
もしかしたらシャオロン様とお食事ということで緊張して耳が聴き間違えてしまったのかもしれないと思ったが、全然正常でございました、お疲れ様でした!
『聞いてません!』
sha「言ってへんかったみたいやからな。今言ったからええやん」
『そういう問題じゃないです!』
今思えばよくこの時シャオロン様にこんな態度を取っていただなんて、肝が冷える。
隊長の機嫌が良かったから助かったみたいなものだ
sha「でも俺と一緒に飯食べてくれんねやろ?」
『そう、ですけど…。ですが他に幹部の方がいらっしゃるなんて聞いてません!』
今日入ったばかりの新人が幹部であるシャオロン様とお昼をご一緒できるだけでもおかしいのだ。
ローレンス副隊長ぐらいにならないとあり得ないことである
それに私は心配だった。
確かに幹部に気に入られるということは昇格しやすい、だがその分他の先輩や同僚から妬みの対象になる。
それにもしご飯を共にしたとして、私が何かお気に触る事を言ってしまったら?
それこそシャオロン様のお顔に泥を塗ることになるし、昇格の道も断たれる。
どうしてもそれだけは避けたいのだ。
『シャオロン様…』
sha「!…なんでそんな泣きそうな顔してんねん…!」
『っ、すみません』
せっかく誘っていただいたのに…
シャオロン様は困ったように眉を下げて笑っている。
ああ…迷惑かけちゃってる…
目尻が熱くなる、ここで泣いちゃダメなのに。
sha「大丈夫やって!心配すんなよ、俺がおるやん!」
『ッ…』
子供をあやす様に優しく頭を撫でてくるシャオロン様、まるで妹がいる様な順応力。
こういうの慣れてるのかな…
sha「もしなんか言われたら俺に言ってええよ!そんなビビらんでもアイツらええ奴やから、な?」
『…はい』
sha「よし、じゃあ行こか「あああ!!シャオちゃんが女の子泣かしてる!」
シャオロン様の声はある人の声にかき消された
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すみれいん(プロフ) - にろ。さん» もうrbrのそのPCで主の過去を調べてもう全てを解き明かしてくれよぉぉぉともうハラハラですよ! (2020年7月23日 18時) (レス) id: a715f4eb82 (このIDを非表示/違反報告)
ひひゃは - うぃ↑ああ↓(下に同じく) (2020年7月21日 20時) (レス) id: 2e0228b2c8 (このIDを非表示/違反報告)
アズライト@pitter - ぅ…うぇああああああああああああああああ!(下に同じく) (2020年7月21日 20時) (レス) id: 398b65f064 (このIDを非表示/違反報告)
蓮 - ……うわわわわワァァァァーー(謎のノリに乗りたかった。) (2020年7月21日 16時) (レス) id: ce94435e90 (このIDを非表示/違反報告)
クラロピ - わぁーお(ポカーン) (2020年7月21日 12時) (レス) id: 6ed93c7e9a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:にろ。 | 作成日時:2020年7月15日 1時