ケーキと愛を君に。 （きょもほく） ページ29
きょもほく
リク
「京本、目情出てるよ」
松村はスマホの画面を示した。過度のエゴサはメンタルのためにも禁物だが、ついツイッターのトピックに流れてきた分には目を通してしまう。
「今日街でいかにも不良!みたいな人に絡まれたんだけど、背が高くてオーラキラッキラの人が『彼女なんで』って追い払ってくれた!多分それきょもなんだけど私きょもの彼女ってことだよね！？」「『名乗るほどのものでもないんで』って言ってたけどあんだけキラキラならわかるって……」「私はきょもの彼女です(公式)」
はしゃいだ文章に眉をひそめた。アカウント名を指してその名前の子を助けたか京本に問う。
「雪音……？名前まではわかんないけど、ナンパ追い払ったことならあるよ」
「追い払うのはいいけど」
無闇にカノジョとかいうなよ、という言葉はきょとんとした表情の前に霧散する。
「良いこと」を彼はしたのだ。褒められこそすれども責める筋合いはないだろう。リプライ欄に書かれた地名に憂惧を感じながら松村はメイクルームへと向かった。
「つけられているかもしれない」と京本がマネージャーたちに相談しているところに出会したのはそれから数週間後のことだった。
どういう顔をして楽屋に入るべきかわからず、ドアの前で立ち聞きをしてしまう。
毎日同じ女の人に話しかけられること。警察呼びますよといったってへらへらとしていること。
最近はほとんど家の前まで来ていること。実家暮らしだから家族に危害が及ぶようなことは困るということ。
「それから、メンバーには言わないでください。別に心配をかけたいわけじゃないんで」
切に訴える声に、松村の心臓が変に早くなった。
とりあえず当座は事務所がホテルを用意することで話がまとまったところで松村はドアを開けた。
そんな動作にも京本の肩はびくりと跳ねる。
「おはよ、北斗」そのまなこの下にうっすらとクマがみえた。
「これ、さっきの撮影でもらったお菓子。」
有名店のお菓子が入った箱を掲げれば、京本の眼がくっきりと見開かれた。
そんな驚くことじゃないだろう、と不思議に思う。
「生クリームたっぷりだから、好きでしょ？」
「、うん。うれしい」
にこりと笑う表情に、どこか違和感を覚える。
それでもなお彼は美しくて、違和感など掻き消えてしまう。
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雪音（ゆのん）(プロフ) - なので、きょもほくの「うつくしいひと」のきょも視点をお願いします。 (1月29日 12時) (
レス) id: c18d06783b (このIDを非表示/違反報告)
雪音（ゆのん）(プロフ) - あと、久々にリクエストなんですが、きょもほくの「うつくしいひと」という話を読んでいて、その話のきょも視点が読みたくなりました。 (1月29日 12時) (レス) id: c18d06783b (このIDを非表示/違反報告)
雪音（ゆのん）(プロフ) - こんにちは！お返事ありがとうございます。わかりました！楽しみに待ってます(^o^) (1月29日 12時) (レス) @page3 id: c18d06783b (このIDを非表示/違反報告)
2020(プロフ) - 雪音（ゆのん）さん» お久しぶりです！にのふま、時間ができたら修正してアップします (1月28日 22時) (レス) id: 5073d9421b (このIDを非表示/違反報告)
雪音（ゆのん）(プロフ) - こんばんは！あれ？にのふまの話、消えてる？ (11月3日 17時) (レス) id: c18d06783b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：2020 | 作成日時：2021年4月27日 16時
